59.クラス内トーナメント準決勝カリバーンvsスート
リョウ視点とカリバーン視点です。
3、リンダ●vsシノグ○
遂にリンダにまで勝ったのか。
途中まで防戦一方に見えたが、きちんとタイミング合わせてきていたし、動きも洗練されていっていくなか、まともなダメージは受けないんだから結果的には完璧だろう。
それに最後に放った技だが、まさにシノグの為にあるような技だったな。
技のコピーではなく、自己流にする。
しかも、完全に後手に回っていたのにそこから、超高速で技を構築して、イメージもきっちり固めて破られないようにしていた。
あの思考速度はもの凄いな、もし俺と戦ったら更に強くなるんじゃないか。
次は俺とシノグが戦うから楽しい番狂わせが起きてくれて良かったよ。
さて、ここからはいよいよ準決勝だな。
1、カリバーンvsスート
2、シノグvsリョウ
まあ、カリバーンが勝ち上がって来るのは何となく予想できてたから別に驚くことはないな。
スートもサクラみたいな技を無効化するような相手じゃなければ勝ちを拾える位に強力な技を身に付けたし、あとは地力が更に上がればほんとに倒すのが難しくなるだろうな。
1番の驚きはやはりシノグだろう。
ノーマークからここまで上がってきたし、リンダも倒しているのだから実力は本物だろう。
まあ、待ってても戦えるのだから楽しみにしていよう。
さて、カリバーンとスートの戦いか、武器の相性はスートだが、明らかに地力はカリバーンが上だ。
それに、カリバーンのあの人剣エクスカリバーは規格外な強さだしな。
あの状態のカリバーンにスートの技が通じるかが肝だな。
そして、この試合の勝者が決勝の相手になるのだから、しっかりと(分析)させてもらおう。
まあ、かといってシノグ相手に油断は一ミリもないけどな。
そして、今回は近くで見るのも良いと思い審判をやることにした。
2人が向かい合って集中力が高まったところで、俺も2人へと歩みを進めた。
∨∨∨
相手はスートか。
俺様はスートと向き合いながら試合内容を思い出していく。
強力な技を上手く使って、相手を倒すやり方で、槍を投げたり二刀流にしたりして、どの距離でも戦えるんだよな。
俺様がリョウの元に連れてった子だが、こうして戦いの場で会うのは何となく不思議な気がするな。
というか、リョウの周りにいる女達全員つよくなりすぎだろ!
さっき戦ったサクラも、その前のエルンもいつの間にか俺様に匹敵するくらいの力を持ってたし、サクラのインベルなんてあんなの俺様やリョウみたいな奴らしか対処できねーだろ。
ほんと、リョウの周りには強え奴ばっか集まって楽しいよな!
俺様はそんな事を考えながら試合開始を待つ。
すると、今回審判として来たのはリョウだった。
『リョウが審判すんのか、こりゃ負けらんねーな!』
《リョウが見てる、なら勝つ、それでリョウと戦う。》
「2人とも楽しみにしてるよ、じゃあそろそろやろうか、試合開始!」
リョウの審判ということで俺様とスートは気合いを入れ直し、リョウの合図と共に戦闘を始める。
スートは前の試合よりも遥かにスムーズかつ高速、そして威力を上げて槍を投げてきた。
しかも、スートの武器はオーラ状態で恐ろしいほど強化されている。
想像以上の槍の速度に舌打ちする。
この僅かな間にも成長を続けていたようで、俺様でも簡単にはこの槍を捌けそうになかったからだ。
『人剣エクスカリバー!』
温存してる余力は無いと判断した俺は、最初から全力で戦うことを決めた。
両手の剣で槍を吹き飛ばす。
《リターン!》
そしてスートの手元に戻る槍。
だが、その間に俺様は距離を詰めて攻撃を加えていく。
残念ながら攻撃を加える前に槍は手元に戻ってしまい、俺様の攻撃を見事に防がれた。
そこからスートは俺様よりも多い手数で俺様へ攻撃を加えてきて、段々防戦一方になっていく。
だが、あんまりやられてばっかもいられないから、俺様は状況をひっくり返す為に神速の剣を振る。
『神速斬、二閃!』
俺様の一閃で槍を飛ばされたスート、だが既に回避態勢に入っていたようで、二閃は当たらなかった。
俺はそれに内心驚きながら、神速斬を使った反動で少しだけ動けないため、追撃はできなかった。
《リターン!》
再び槍を戻したスートはいつの間にか技を完成させていた。
俺はそれを見て、驚愕と危険を察知した。
驚愕に関しては、技を構成している事に全く気づけなかったからだ。
危険は文字通り、スートの技はどれも強力であり、発動させないのが1番の対策だったからだ。
《ストルピア!、ダブートピーア!》
迫る槍の技、だが俺様も対策はしていたし、前の試合での結末もちゃんと見ていたから、その後の技へもきちんと準備は出来てる。
だが、スートはスニークデスを使う気配はないみたいだ。
なら、この技を防いでから仕留めにいけばいい。
もう同じやり方には引っ掛からないからな。
『神速斬、3閃!』
両手と右足でスートの技を全て斬り落とす。
そして、僅かな硬直のあとに仕留めようにいこうとした瞬間、槍を首に突きつけられていた。
《スニークデス、ミラージュ!》
「そこまで!、勝者スート!」
俺様は現状が把握できないままにスートに敗北した。
次回更新は6/24です。
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