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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
66/141

47.クラス内トーナメント1回戦③

リョウ視点です。

イルデvsソルンの対戦が終わったことで、1回戦の3組目が全て終了した。

イルデとソルンの実力差を考えると、大番狂わせとまではいかないが、番狂わせにはなっただろう。

イルデも紫クラスの代表となる人物であり、自分でも言っていたが、かなりの実力者であることは間違いないのだから、そんなイルデにいくら俺達と一緒にいるとはいえ、勝つことができたのは凄いことだ。

そんなソルンに感心しつつ、勝敗を書き込んでいく。


7、スート○vsパイル●

8、フラン○vsクレイ●

9、イルデ●vsソルン○


まあ、順当にトーナメントは進んでいる。

というか、そうそうハーレムメンバー達が負けるわけがないので、他の試合は見てはいるが、あまり収穫はない。

こういっては、他の金クラスのメンバーが可哀想だが、カリバーンやカリバーンの友達であるシンとアジル、俺に戦いを挑んできたフウトを除くと、残念ながら俺やハーレムメンバーに比べ1段どころか2段くらい実力に差がある。

当然、そんな両者が勝負をすればあっさり決着がついてしまうのは言うまでもない。


ここで、実力の差に絶望するか、目標として目指せるかはそれぞれだろうが、後者になってほしいと願う。

まあ、それは今までの試合だけを見た推測だから、もしかすればそれを覆す実力者も出てくるかもしれない。

まあ、低いとは思いつつもこれからの試合にその辺を期待しておく事にした。


次は1回戦の4組目の試合だ。


10、キールvsアイル

11、リンダvsルメル

12、ドーラvsメルト


まあ、ここはキールvsアイルの試合は勝ち負けがわからないが、他の2つに関してはそうそう番狂わせは起こらないだろうと思う。

まあ、やってみないとわからないから何とも言えないが、この2人が勝ちを落とす所は想像できないので、注目はやはりキールvsアイルだろう。

言い方は悪いが、俺が名前を知らない面子での初めて実力が拮抗した試合になるので、どんな試合になるのか楽しみだ。

もし、番狂わせをも起こせる人材なら大歓迎なのは間違いないからな。

それにそんな番狂わせを起こしてくれれば、今は実力の足りない者達でも希望を持つことができるだろうからな。


そんな風に考えを巡らせている間にそれぞれの試合が始まる。

リンダとドーラの組は予想通りというか、数回武器を合わせただけだが、大体の結末が予想できてしまうほどの実力差があったので、油断しなければ順当に勝ち上がるだろう。

2人の対戦相手を慰めながら、意識を残りの1組へと向ける。


それぞれ扱うのは、キールが槍、アイルが両手斧だった。

生命力、魔力を見る限りはほぼ互角のため、勝敗を分けるのは、それぞれの力の使い方と技術だろう。

両者とも、突っ込むフェイントや、構えから互いの隙をうかがっていく。

俺からすれば、まだ色々と拙いところもあるが、きちんとやり取り出来るだけの実力を備えているのは確かであり、想像よりも遥かに楽しそうな戦いになりそうだと胸を踊らせる。

やがて、このやり取りでは試合が動かないと判断したアイルが距離を詰めていく。

自分の間合いを活かす為にキールの方は迎え撃つようだ。


だが、やはり迎え撃つだけでは足りないと判断したキールは、魔法を練り上げていく。

獣人族であるキールだが、俺達金クラスでは魔法を使うのに種族、属性に縛りはない。

まあ、それぞれに得意不得意は存在するが、それでも全種族が全魔法を使える。

それもあって、牽制として放たれた土属性の魔法は威力はそれほどでもないが、牽制としての役割は十分に果たしていた。

飛んできた魔法を両手斧で霧散させる人族のアイル。


ただ、魔法を霧散させるのに1振りしたため、両手斧を戻すには少しだけ時間がかかる。

その隙を的確に槍で突いていくキール。

もちろん、そのまま勝負が決まる、、、はずもなく、両手斧を持っているとは思えない身のこなしで槍を避けていく。

やがて、突きを放った隙に今度はアイルが両手斧を振り下ろす。

キールもそんな攻撃を受けてたまるかと、槍で軽く斧に当てて、軌道をずらす。


いよいよ勝負を決めに行くのか、それぞれが射程の外へと回避し、技を作り上げていく。

どちらもまだまだ荒削りではあるが、良いイメージを持っていた。

少なくても目の前の相手には絶対に負けないという意思がこちらまで伝わってくる。

そして、それぞれの放った技がぶつかり合う。

互いに自分の持てる最強のイメージで我慢比べをする。

ここまで、実力が拮抗していると、相手の技に対抗するものにイメージを作り替えるのはかなり分の悪い賭けとなる。

そのため、初めに描いた自分のイメージをひたすら強固にしていく事が勝ちに繋がるだろう。


そのままぶつけ合うこと数分、遂に我慢の限界が訪れたアイルが、キールの技に有効なイメージへと作り替える事にしたようだ。

しかし、俺やハーレムメンバー達ならまだしも、イメージの変更を高速で行うのはかなりの技術が必要になる。

そのため、作り替えている途中の弱い技のイメージに、自らが描き続けてきた最強のイメージをぶつけ、キールが打ち勝ち、勝負が決まった。

これでこの組の試合が全て終わったので、結果を記していく。


10、キール○vsアイル●

11、リンダ○vsルメル●

12、ドーラ○vsメルト●







次回更新は6/13です。


遂にユニークが5000を超えました!


これからも、評価、レビュー、感想、ブックマークをどんどんお待ちしておりますので、「憧れの異世界で」をよろしくお願いします!

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