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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
58/141

39.連続戦闘

リョウ視点です。

俺達がそれぞれ武器を構え終わる前に突っ込んで来るタイニガー。

そのスピードはかなり速く、その速さに驚いたが、対処できない程ではなかったので、とりあえずは攻撃を避けて、トライゴルクによる反撃をしてみる。

だが、さすがにそんな簡単には倒れてくれないようで、身体を捻りダメージを抑えていた。


やはりまだ決定力トライゴルクは決定打にかける。

もちろん、他の近接武器のように魔法と技の中間状態を作り出すオーラ状態にさせれば威力は上がるのだろうが、剣の手数や両手斧の一撃と比べるとどうしても軽い攻撃になってしまう。

俺は何とか出来ないかと考えながら、ふと思い付く。


中距離にいるということは、前線の把握を簡単にできるということであり、即座にフォローもできるということだ。

現在はエルンしか前方にはいない状態だが、パーティー戦闘になれば更に前衛が増えるだろう。

それなら、無理に攻撃に加わらなくても後衛、前衛が攻撃に集中できる環境を作れば良い。


俺はエルンに支援魔法をかける。

俺は戦闘の際に攻撃を受けたことがないので、あまり重要視していなかったのだが、いざ使ってみると、認識の甘さに笑いそうになった。

俺がかけたのは、身体能力強化のフィジカルブースト、当たる魔法を弱めるマジックダウンの2種類だ。

すると、明らかに先程のエルンの動きを凌駕するほどの違いが見られた。


そして俺は技の発動の為に威力を溜めていく。

前衛では悠長にしている余裕はなく、後衛では攻撃の手を緩めてしまうと、前衛の負担が大きくなりすぎてしまうため、ここまで時間をかけられない。

中距離で攻撃、防御、支援を自由に選べるからこそ出来る動きだ。


中距離武器の良い所は、そこそこ距離があっても戦えるし、前衛、後衛の中間にいるため、どちらに対しても支援しやすい事だ。

つまり、俺の立ち回りは中距離ではサポートするのが1番なのだろう。

バランスの取れている時は中距離。

どちらかが決定打に掛けている場合には前衛、後衛のどちらかと使い分ければ良さそうだ。


俺は結果的に力試しと訓練の役に立ってくれたタイニガーに感謝しつつ、溜めた技が完成する。

もちろん、技や魔法は時間を掛ければ強くなる物ではないが、より生命力わ魔力を圧縮したりすれば、それだけ込められる量も多くなり、威力も上がっていく。

こうして、俺が今まで作る中でも最高威力となった技がタイニガーに放たれる。


「スピニレート!」


トライゴルクの3叉の先端から、物凄いエネルギーが放出される。

技自体はスートの物と似ているが、威力、速度どれを取っても比べ物にならない。

案の定、俺の技を受けたタイニガーはあっさりと消しとんでしまった。

俺はそれを見て、またしてもやってしまったと後悔した。

消しとんでしまっては、素材の回収はできない。

俺がガッカリしていると、エルンが声をかけてくる。


『だから言っただろう?、自分の実力をもっと知っておくべきだと、もったいないから次からはちゃんと加減してもらうぞ?』


「ああ、ちょっと試してみたかっただけなんだが、済まない、だがこれで全ての武器のコツは掴めた、これでどのポジションでも戦えるぞ!」


『それは頼もしいな、それなら今回は前衛を担当してくれないか?、私もなるべく弓を使っているが、1人だとどうしても弓だけでは捌ききれないから、剣を使わざるおえないんだ。』


「ああ、構わないよ、俺もやりたい訓練は終わったから、素材集めと武器の扱い方の習熟に全力を注ぐことにするさ、戻れトライゴルク!、(はじめ)の剣、ブラーク!」


とりあえずは前衛をやるにあたり、一撃の威力よりも、足止めや複数の敵を捌けるようにカリバーンとブラークの二刀流スタイルにすることにした。

再び魔力で索敵を始め、モンスターを探していく。


次に見つけたのはトカゲ戦士とでも言えば良いのか、盾と剣を持ったモンスターだった。

先程のタイニガーよりも弱そうだが、俺達が近づくと、叫びだした。

すると、辺りからさっきのタイニガーやこのトカゲ戦士、ドラゴンの地上特化のタイプなどの様々なモンスターを呼び出してきた。


『おお、リザマンめ、厄介な事をしてくれるな、まあ素材集めが楽になったからいいだろう、リョウ、あのリザマンは戦闘力は高くないが、仲間を呼んで来るから面倒だ、それであのドラゴンはグラゴンで空は飛べないし、動きは遅いが防御力と攻撃力が高いから注意しろ!』


「そういう情報はもっと早くに言って欲しかったよ!」


モンスターの数は10匹程なので、まあ戦えない程でもないだろう。


「アンリミテッドマジック、レインボー!」


とりあえずは魔法の弾幕でモンスター達の意識を俺に向けながら動きを止めていく。

その間に、まずはリザマンを仕留めにかかる。

剣をオーラ状態にして、盾ごとリザマンに斬りかかる。

もちろん、大した質を持たない盾は俺にあっさりと弾かれ、そのまま急所を一突きして仕留める。

あまり傷つけると、素材としての価値が下がるからな。


次にこちらへと突っ込んで来るタイニガーを相手する。

一度見た相手なので、相手の速度も把握出来ているし、先程と違い俺はカリバーンとブラークの二刀流なので、突っ込んで来るタイニガーにきっちりとカウンターをお見舞いし仕留める。


次に飛び込んで来た2体のタイニガーは、エルンの弓により仕留められた。

まだ、急所を一撃で射抜く事は出来ないが、元から身体能力は高いため、十分な威力を持った矢は高速で放たれ、何本も刺さりダメージを蓄積させて仕留めている。


残りは6体だが、残ったリザマンがまた味方を呼んだようなので、更に増えるだろう。

俺は苦笑いを浮かべながら、次はグラゴンに狙いを定める。

斬りかかると、確かに防御は高いようで剣の通りが甘くなった。

だが、完全に通らない訳ではないので、いずれは倒せるだろう。

だが、そんな悠長に構えている場合ではないので、俺は技を発動させる。


「スラッシュアーマー!」


カリバーンとブラークに技を纏い、再びグラゴンに斬りかかる。

これはスラッシュと似ているが、防御の強い相手に威力が上がるようになっている。

ようするにスラッシュの特化型だ。

これの利点はイメージのしやすさと、発動の速さだ。

もちろん、何もかもを切り裂くイメージでも問題はないが、協力なイメージほど練るのは時間がかかるし、必要なエネルギーも増えるので、これはかなり使い勝手がいい。

多数を相手にするときは便利だろう。


先程は、剣が完璧に通らず、致命傷を与えられなかったが、今度は剣が簡単に通りあっさりと倒すことが出来た。

これでとりあえずは今見たモンスター達の攻略法は掴んだ。

あとは、数を仕留めていくだけだ。

次々と現れてくるモンスター達を次々仕留めながら、素材を回収していく。


すると、明らかに強さが他と異なるモンスターが出てきた。



次回更新は6/5です。


遂にPV20000、ユニーク4000越えを果たしました!

皆さんのおかげです!

ありがとうございます!!


引き続き、評価、レビュー、感想、ブックマークをお待ちしていますので、これからも「憧れの異世界で」をよろしくお願いします!

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