17.森を抜けて
リョウ視点です。
いよいよ学園に出発する日がきた。
昨日、ジャンケンに負けた俺はカリバーンにベッドを取られ、床で寝ることになった。
身体は疲れていたので、わりとすぐに寝れたがもちろん快適ではない。
俺は少し身体が痛いのを我慢して、フカフカのベッドで寝るカリバーンを起こす。
「カリバーン起きろ、朝だぞ!」
『あ?もう朝か、おう朝早えーなリョウ!』
意外とカリバーンの寝起きは悪くないみたいだ。
そこは安心しつつ、俺は両手で詠唱を開始する。
「我は求める、ケガレを払う力、クリア!」
自分とベッドに魔法をかけて、清潔感を保つ。
カリバーンは自分でできるだろうから放置しておくと、カリバーンも唱え始めた。
『我は求める、ケガレを払え、クリア!』
俺はカリバーンの詠唱が少し違う事に驚き、正常に魔法が発動していたのを見て、イメージさえ正確なら自由度が高いんだなと思い、これからの魔法に生かして行こうと思った。
自分だけの詠唱とかちょっとかっこいいし。
スキル(意識共有)だが、常に共有している必要はないらしく、必要な時に合図を送りお互い了承して使えばいいようなので、近くにいるときは基本的には使わない予定だ。
いくら(並列思考)があるからといって同じ景色を違う視点で見ても疲れるだけだし。
新しくスキルを覚えた時などは例外だが。
あとは、カリバーンの装備だが、とりあえずオーノスに着いてから本格的に用意する予定なので、今は俺の使っていた鉄剣を渡しておく。
初めは剣カリバーンはカリバーン本人のようなものなので、彼に使わせた方がいいかと思ったが、自分自身を使うのは嫌なようで、俺が使うことになった。
昨日俺と(意識共有)をしたため、俺が見つけた魔法の使い方や魔法剣の使い方のわかるカリバーンは鉄剣だったとしても、かなりの戦闘力があるはずなので心配はしていない。
まだ5日程度しか過ごしていないが、この部屋には愛着が湧いていた。
また、エフォルに戻ってくる事があればこの部屋を使いたい。
そんな事を考えながら俺とカリバーンは部屋をあとにした。
リビングに出ると、既に料理を並べ終わっていてあとは俺とカリバーンが席に着くだけの状態だった。
結局、俺はリナやキエラさんより早く起きる事はなかったなと少しの申し訳なさと、この家で食べる最後の食事に感慨深い気持ちになった。
まあ、リナと一緒にいる限りいつか戻ってくることもあるとは思うが、しばらくはないだろう。
そして席に着き、最後の食事をとる。
カリバーンは食事を見た瞬間から騒いでいたので、食事を食べ始めるとようやく落ち着いたので俺としても助かった。
食事は、ストリーと、パン、サラダ、スープといつも通りの朝食だった。
ただ、しばらく食べられないと思うと、何となく美味しく感じ、しっかりと味わうことで思い出に残した。
朝食を食べ終わり片付けを終えると、早速キエラさんに商人の元へ案内してもらう。
ちなみに、カリバーンだが彼も俺と一緒に学園に通う予定だ。
経験を積むために旅をさせることも考えたが、せっかく出来た相棒なのだから一緒に切磋琢磨していきたい。
もちろん、彼の意思を尊重するつもりではあるので、縛るつもりはない。
そして、行商人のお店の前に行くと、キエラさんが護衛対象となる商人さんを呼んできて紹介してくれた。
「彼が今回の護衛の依頼者のヒュニ=アルセスで、オーノスでは道具屋を経営しているんだよ。」
「ご紹介にあがりました、護衛の依頼者のヒュニです、依頼を受けていただきありがとうございます。」
物腰の柔らかい良い人だなと思いながら俺たちも自己紹介をしていく。
「オーノスまで護衛させていただく、リョウ=テンジンと申します、オーノスまでの間よろしくお願いします。」
《ヒュニさんお久し振りです、お父さんの娘のリナ=エルフィンです、よろしくお願いします。》
『リョウの相棒のカリバーンだ、護衛なら俺たちに任せとけ、オーノスまでしっかり守ってやるぜ。』
この世界に漢字の名前は東方の方にしかなく珍しいため、そのまま本名を名乗ると面倒に巻き込まれやすいと、キエラさんが教えてくれたので、外国読みにすることにした。
それぞれ挨拶を済ませ、ヒュニさんも準備が終わったようなので、早速出発することにする。
馬車には、立派な白馬と黒馬がいて、見るからに立派で足も速そうな馬だった。
人を恐れているわけでも無さそうで、俺が近づいて撫でると気持ち良さそうにしていた。
そんなやり取りを終えると、ヒュニさんから馬車に乗るように指示された。
俺とリナはバスに乗る前にキエラさんにお礼を言った。
「短い間でしたが、お家を使わせてくれてありがとうございました!、しばらくは学園で過ごすので顔を出せませんが、絶対また来ます!」
「いえ、こちらこそ楽しい日々を送らせていただきました、学園に入ると大変な事も多くあると思いますが頑張って下さいね、それではまた。」
《お父さん、行ってきます!》
「リナ行ってらっしゃい。」
キエラさんは笑顔で俺たちを見送ると、俺たちは馬車へと乗り込んだ。
馬車の中は、オーノスに運ぶ荷物がそこそこでスペースがかなりあった。
恐らく、商品を各地に売りさばいてきた後なのだろう。
俺とリナは隣り合わせで座り、カリバーンは少し離れたとこにいる。
意外と気を使ってくれているみたいで、その心遣いが嬉しくなった。
こうしてリナとくつろげる時間は、リナとストリーを食べたときくらいだ。
オーノスまでの楽しみが増えたので、楽しい旅になりそうで嬉しくなった。
そんな俺たちをニヤニヤしながら見てくるカリバーンの視線が気になった。
俺たちが馬車に乗り込んだのを確認して、ヒュニさんが馬車を走らせる。
意外と揺れは激しくなくて、心地よい気分だったが、このままだと寝てしまい護衛の役割を果たせなくなりそうだったので、リナと会話する事にした。
「護衛の依頼って言ってたけど、具体的には何をすればいいの?」
《オーノスまでの道には、モンスターが出ることもあるし、稀に盗賊に襲われることがあるから、そいつらから積み荷とヒュニさんを守るのが仕事だよ!》
「オーノスまで2日かかるんだよね、その間は野宿するの?」
《森を抜けたところに、ビレッジていう村があるから、そこで夜に休ませてもらってオーノスって感じだよー!》
リナは毎回こんな感じで乗せていってもらっているのだろう。
護衛の依頼内容から、その道中まできちんとした情報を持っていてくれて助かった。
俺はいつでも戦闘出来るように全身に魔力を流し、身体能力を強化する。
更に、耳に魔力を多めに流し聴力を強化する。
これで不意打ちをされる心配は減るだろう。
耳を澄ませると、馬車の近くにモンスターの物音は聞こえないし、こちらに近づいてくるモンスターもいないようだ。
ひとまず危険はないだろう。
一応カリバーンにも聞いてみよう。
「カリバーン、モンスターの捜索とかはできるか?」
『できるぜ、多分リョウとはやり方が違うだろうけどな!、近づいてきたら教えてやるよ!』
俺とカリバーンは、今は(意識共有)を切っている。
理由としては、今朝考えたこともあるにはあるが、1番はお互いに依存しないようにすることと考え方が固まってしまわない為だ。
同じ経験をしても、得られる物は人それぞれだ。
(意識共有)をしてしまうと、そういった経験を共有できるが、相手の思考も読めてしまうため、相手に合わせた経験をしてしまったり、相手の経験した事はやらないようになってしまいかねない。
そうすると、お互いの可能性を狭めてしまうため、極力使わないようにするつもりだ。
とりあえず、カリバーンも索敵できるなら問題はないだろう。
余程の事が無い限り俺たちの包囲網を突破される心配はないと思うので、少しだけ気が楽になった。
ただ、警戒を緩める事はできないため、集中力は切らさないでおく。
しばらくすると、足音をわざと隠してこちらを囲もうとする集団を感知した。
これだけ、手の込んだやり方を選ぶのは人の可能性が高い。
まだ距離は近くはないが、恐らくこのままだと近いうちにヒュニさんが狙われてしまうだろう。
俺はヒュニさんに、警告し馬車を止めて馬車の中へ隠れるように言った。
ヒュニさんも戦うことはできるのだろうが、今回は護衛対象なので、前線に立たせる訳にはいかない。
馬車を止めると、急速にこちらとの間を詰めてくる人間の集団。
さいわい、集団ではあるが数はそれほど多くはないため、余程の強者でなければ遅れをとることはないだろう。
ただ、馬たちを狙われると厄介なので、馬たちを撫でながら二頭の周りに防御魔法を唱える。
「我は求める、闇の防壁、シャドウウォール!」
淡い紫の光が二頭の馬の周辺を包む。
最大強化の防御魔法なので、相当の実力差が無い限り突破されないだろう。
とりあえず、ヒュニさんにも断りを入れて馬車の出入口にも同じ魔法を使っておく。
「我は求める、闇よ壁となれ、シャドウウォール!」
最大強化の防御魔法だが、少し詠唱を変えてみた。
やはり問題なく発動できて、効果は変わらないようだ。
イメージさえできてれば、詠唱をなるべく早い形にしていくこともできそうなので、時間が出来たときにまた色々試してみよう。
いよいよ敵との接触になりそうだ。
俺とカリバーンは既に感知しているので、それぞれ剣を構え準備を整える。
リナは、弓で俺たちの援護をしてくれるようだ。
馬車の左に俺、右にカリバーン、馬車の上にリナの布陣で敵を迎える。
こちらを囲み終えたようで、剣を構えた柄の悪そうな奴らが近付いてくる。
敵の数は9人、一人三殺しなければならないと考えると面倒な事このうえない。
(精神耐性)のせいか、人殺しへの忌避感は感じないため、これなら躊躇なく依頼を果たせそうだ。
そんな事を考えていると、一人の男が俺に近づいてきた。
他の奴らと服装の違うそいつはおそらくリーダーらしく、こちらを脅迫してきた。
「お、上玉のエルフがいるじゃねえか、今回はついてるな、おいそこのお前、積み荷とエルフの女を置いてけば見逃してやるから、とっとと失せろ!」
「失せるのはお前らの方だ、俺たちにボコボコにされたくなかったら尻尾巻いてどっかいけ。」
リーダー格の男は青筋を浮かべたが、既に囲んでる優位性のせいか、今度は下卑た笑みを浮かべて周りの仲間に指示する。
「おいてめーら、この世間知らずのガキに現実を教えてやれ!、エルフの女は生け捕りにしろよ!、楽しんだあとは売り払うからな!」
周りの仲間が大声で了承しこちらへ突っ込んでくる。
我慢の限界だった。
俺が馬鹿にされるくらいならまだいい。
あんな屑どもに馬鹿にされた所で何も感じないし、あんな奴らに心を乱される時間も労力も全てが無駄だ。
だが、あいつらはよりにもよって、俺のリナをオモチャにして、売り払うとまで言ったのだ。
俺はあいつらを皆殺しにする決意を固めた。
そして、詠唱を開始する。
「我は求める、食い尽くせ、シャドウ!」
俺は全身からシャドウの魔法を発動させる。
その数は12、ただ強化はしていないので、大きさはそんなに大きくはないが、(並列思考)を得た俺はこれを全て操れる。
防御魔法はとりあえず俺の制御下から外し、俺は剣カリバーンに魔力を流す。
以前は待機魔法を使っている時は属性魔法剣はできなかったが、今は問題なくできる。
それだけではなく、(並列思考)で流す魔力の属性をそれぞれ変え、火、水、土、風の4種の属性を持つ魔法剣ができた。
展開される闇の魔法の数と、4色の魔力を纏う黄金の剣に怯えの表情を浮かべる盗賊たちだが、もはや逃がすつもりはない。
俺は待機状態のシャドウを放出させる。
俺の操れる魔法の範囲は手の届く所までなので、カリバーンやリナを支援することは出来ないが、関係ない。
目の前の奴らを速攻で皆殺しにして援軍になればいい。
放出された12のシャドウが目の前の5人の盗賊に命中する。
一人に2発、リーダーのやつにはプラス2発お見舞いしてやると、その場にいる全員が手足を消失していた。
消失する際に痛みは感じないようで、何が起きたかわからない盗賊たちは、倒れたあとに自分の手足が無いことに気付き、絶叫をあげる。
消失する時に痛みを感じさせる事が出来なかったため、選択する魔法を間違えたなと思いつつ、耳障りな声をあげる盗賊達を身体強化した状態のまま切り刻んでいく。
必ず2、3発切ってから止めをさす。
本当は、この程度で済ますつもりはなかったが、カリバーンやリナにこんな屑どもの相手をいつまでもさせるわけにはいかなかったので、この程度で終わらせている。
ただ、リーダー格のやつだけは別だ。
「おい屑野郎、ボコボコにされた感想はどうだ?、逃げるなら見逃してやるぜ?」
手足の無くなった盗賊に逃げる術はない。
案の定醜く命乞いを始める。
「た、頼む!、命だけは見逃してくれ!」
だが、俺のリナをオモチャにしたこいつを許すつもりはないが、手足のないこいつに動く手段はない。
「いいだろう、命は見逃してやる、良かったなー生きられて。」
安堵の表情を浮かべた盗賊だったが、次の言葉に凍り付く。
「じゃあ、俺たちはこのまま旅を続けるから、頑張って生き残れよー。」
そういって、俺はリーダー格の盗賊から離れていく。
本気で助かると思っていたのか、リーダー格の男が懇願する。
「ま、まってくれ、手足が無いから動けない、せめて治療するか、町まで連れてってくれ!」
「バカかお前、見逃してやるんだから喜べよ、それとも今ここで死ぬか?」
こういう連中に情けをかけたところで無駄だ。
俺の偽善が仲間を殺す可能性もある。
第一襲ってきておいて命を助けろと言うのは馬鹿げているだろう。
既にモンスターが近づいてきているため、こいつの命はもうないだろう。
まだ何か言っているが、俺の意識は既にリナとカリバーンの援護に向かっているため、耳に入ることはなかった。
だが、二人の所も既に戦闘は終わっているようだったので、俺はヒュニさんに声をかけて出発を促した。
こうして、俺の初めての人との戦闘が終わった。
何の感慨もないが、少し感情に流され過ぎていた自覚はあるので、次回もこのような事があれば気を付けようと思った。
さて、邪魔が入ったがオーノスまでの旅を再開する。
全員だいぶ汚れてしまったので、俺は全員に魔法をかける。
「我は求める、清めよ、クリア!」
隣にいるリナには手から、少し離れたとこにいるカリバーンにはクリアの効果を持った魔力を俺の魔力で包み、効果を維持して、俺の魔力を魔力で作った糸のようなもので操りカリバーンに当てる。
これで離れた敵にも魔法を当てることが出来るようになった。
おそらく魔法は発動すると、使った魔力の拡散が始まり、魔力が0になると消えるのだろう。
何かに命中すると、特殊な効果が発動するのも魔力を使って発動するため、シャドウやシャインは当たると消えるのだと思う。
だからこそ、発動した魔法の魔力拡散を防げば完璧な状態で魔法を当てられる。
また、遠くにある魔法を操る事はできないが、自分の魔力で包み、それを糸のようなもので繋げば、糸は自分の手の届く範囲なので、鞭のような感じで動かせ、包んだ魔力の拡散は糸からの魔力供給で防げる。
これで魔法を自由に動かしながら当てることが出来る。
ただ、これには魔法を発動させ、それを魔力で包み糸を繋ぎながら振り回し、魔力を送り続けるということを同時にこなさなければならないため、今のところ魔力を操れて、(並列思考)のような能力を持っている人しかできないだろう。
リナも驚いていたが、自分に使えそうがないのがわかったのか、
《リョウは色んな事を思い付いてすごいね!、私も頑張らないと!》
とても楽しそうに俺の技術を見ていた。
もう、俺に対する嫉妬は無いようだ。
やはり、成長を実感できたのは大きかったのだろう。
向上心があれば、これからいくらでも成長していけると思うので、それを失わないで欲しいと俺は密かに考えていた。
そうしてしばらく馬車を走らせていると、森を抜け広い草原に出る。
どこまでも広がる森とは違う黄緑の景色に俺は目を奪われ、人の領域に入ったことを実感した。
日が落ち始めた頃になり、ようやくビレッジに着いた。
護衛の依頼には、宿屋の宿泊も含まれているようで、俺たちがお金を出す必要はなかった。
宿屋に着くと、馬車を外に置かなければならないので、見張りを決めた。
初めに俺、次にリナ、最後にカリバーンという順番になった。
食事は俺は見張りがあるので後で食べることにして、リナが道具屋で買ってきてくれたサンドイッチを食べた。
中身は卵とレタスのような物とトマトのような物を挟んだ物だった。
食べてみると、それぞれの素材の新鮮さを感じられ、人族が作った物だけあってエフォルで食べていた味付けと大きく異なった。
エフォルでは、素材の良さを最大限に活かすための味付けだったが、ビレッジのはいかに料理として美味しくするかに軸を置いた味付けだった。
これもこれで美味しかったため、俺は見張りを頑張れた。
俺の見張りの時は何も起きなかったため、今日ここまで馬車を引いて疲れていた二頭に感謝の気持ちを込めて魔法を唱えてあげる。
「我は求める、安らぎを、リラックス!」
白い光が二頭を包み込むと、元気になったようで、俺にじゃれついてきた。
リラックスは、魔法をかけた相手の疲労や精神的疲れを和らげ、回復を促す魔法だ。
あくまで、疲労の回復を促す魔法なので即座に疲労がとれたり、身体が治るわけではないのだが、意外と便利な魔法だ。
ただ、試しに使ったときは物凄く心地よくて眠くなってしまったので俺が使うことはないだろう。
案の定二頭は眠りに入ったみたいだ。
それからしばらくして、リナとの交代の時間になったので、リナと入れ替わり先程食べれなかった宿屋の料理を食べる。
宿屋の料理はカレーだった。
俺の世界で食べてきたどのカレーよりも美味しく、ちょうどいい辛さに、入っている野菜の食感がそれぞれ残っていて口にカレーを運ぶ度に楽しめる。
付け合わせのパンをつけて食べたのだが、このパンはカレー用に作られているらしく、カレーの味を更に美味しくし、このパンの本来の味も強調されて、最高に美味しかった。
願うなら、そのうちお米も食べてみたいなと思った。
食事を食べ終えて、指定された部屋に行くと、部屋はそこそこ広くベッドが4つ置いてあり、1つにはカリバーンが寝ていて、もう1つはヒュニさんが寝ていた。
先程までは、ここにリナもいたのだろう。
部屋くらいわけてくれよ!?と思ったが、みんな疲れていたらしくそこまで頭がまわらなかったようだ。
まあ、こうなってしまった以上は諦めることにする。
一応、リラックスを俺と二人にかけて俺も寝ることにした。
こうして、今日も無事に1日を終えた。
次回更新は4月27日です。
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