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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
138/141

119.リーダー君とカリバーン

リョウ視点です。

1番通しの戦い、俺達はカリバーン、緑クラス側はリーダーが出てくるみたいだ。

リナ達に匹敵するくらいの実力を感じるこの生徒は、他のクラスの生徒達とは一線をかくしている。

ただ、魔力の流しかたとか、生命力の流れの整えかたとかがリナ達とそっくりな事からおそらくリナ達から教わったんだろう。

というか、獣人族なのに魔力を上手く操れる時点で俺達の誰かから教わってるはずだし。

今回の審判はリナ達が掛け合ったのかわからないが、こちらに侮蔑の視線を向けるような相手ではなく、何となくフランのように規律にしっかりしているようなタイプみたいだ。

これなら変な小細工はされないだろう。

流石にリナ達相手に手加減はきついから、かなり助かるけど。


そんな審判が緑クラスリーダーとカリバーンを向かい合わせ、試合前のルール確認を行い、試合が始まる。

今回はカリバーンも俺が渡した剣、ではなく市販の剣を使うみたいだ。

まあ、俺の作った剣を使うとそれだけで圧倒してしまう可能性があったからな。

向こうのリーダーも剣を使うようで、くしくも同じ得物同士の戦いとなる。

先に動き出すのは向こうのリーダー。

中々の業物だと思われる武器を使い、カリバーンに攻撃していく。

上下左右に中々のスピードで攻撃を加えていくリーダー、それを軽々捌いていくカリバーン。

けれど、カリバーンの方もそれほど余裕があるわけではない。

理由は単純で武器同士に差がありすぎるからだ。

おそらくカリバーンが使っているからこそこうして撃ち合えるだけで、もし同じような事を他の奴がやろうものなら速攻で剣が折られ敗北するだろう。

まあ、それだけカリバーンとリーダー君の剣の実力が離れているという事でもある。

それがわかってるのは、俺達金クラスの面々、戦っている緑クラスリーダー、リナとルイくらいだろう。

他のクラスの面々はひたすら緑クラスが優勢だと思い応援している、カリバーンがどれだけ並外れた技量と実力を持ってこの状況を作り出しているのかも知らずに。

そうしてしばらく撃ち合っていると、段々と均衡が崩れていく。

初めは武器の差で均衡していたが、カリバーンほど剣に慣れているものはいないため、すぐさまリーダー君の剣の癖を掴んだカリバーンが徐々に優勢になっていく。

それでも簡単に負ける訳にはいかないリーダー君は少しずつ自分の剣筋を修正し、改良していく。

カリバーンもそれがわかっているらしく、リーダー君がギリギリ反応できる速度で剣を使う上で弱点となる所を突いていく。

それを何とか防ぎながら実力を底上げしているリーダー君。

当人にはわからないのだろうが、周りから見ている一定以上の実力があるもの達にはこれが既に試合ではなく、訓練になっている事に気付く。

まあ、そんな人物達はほとんどいないんだが。

烏合の衆達は必死にリーダー君を応援しているし。

まあ、負ける事は無さそうだし、カリバーンに任せることにした。

そのまま再び斬り合うこと数分、カリバーンも試合なのをようやく思い出したらしく、今度はリーダー君の反応できない速度で攻撃を加え、一撃で意識を刈り取り勝敗を決定させる。


満足そうな表情を浮かべるカリバーンに俺達は呆れながら、スートが次の試合に向けて準備する。

次は2番手同士の戦いで、どうやらスートとリナの戦いになるみたいだ。

技が優れているスートと、弓での多彩な攻撃が得意なリナ、間合い的にはリナ有利だが、スートはミラージュがあるから気は抜けない。

再び向き合い試合開始の合図と共に2人の戦いが始まる。

次回更新は8/24です。


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