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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
132/141

113.ピールの家

リョウ視点です。

人気のない通りを俺たちが通ってきた時と同じ道を辿りながら戻っていく。

そのまま少し歩くと大通りに合流することができた。

やはり、記憶力が上がっているのはこういう時に便利だと実感する。


《お二方ともありがとうございます! お二方のおかげでこうして無事に知っている道に戻れました。》


「それはよかった、じゃあここからの案内はピールに任せる。」


《ええ、家に着いたらきちんと報酬を用意したします。》


「そんなに気を付かわなくても良いんだけど

、まあそれで気にすむならいいさ。」


こうして俺とリンダはピールに着いていき、やがてそこそこ大きな建物に着く。

オーノスの貴族街ほど高級な作りではなく、それでいて周りの家よりも豪華な家。

そんな家がピールの住んでいる場所らしい。


《さて、ようこそいらっしゃいました、私の家です、夫と2人で暮らしてます。》


「そうなんだ、上がってもいいのか?」


《ええ、是非そうしてください。》


ピールに促されるままに、家に入ると、2人で暮らすには大きな部屋がいくつもあり、特に子供がいるわけでもなかったので、何となく寂しい印象を受けた。

最も、調度品とかのセンスはかなり良く見ているだけでも楽しめるものだったけど。


《この部屋で待っててください、今夫を呼んできます。》


「わかりました。」


言われるがままに、大きな部屋の一室に案内され、ソファーに腰かける。

この部屋は比較的シンプルな作りで、キッチンとテーブルとソファーがある以外は何も置いていなかった。

だが、その分ソファーは高級だとわかるし、テーブルも一目で良い物なのかわかるくらいに凄い物だった。

俺の目が反応しまくってやまないくらい。

やがて、2つの足音と共にピールといかにも職人といった感じの雰囲気をまとっている獣人族がやってきた。


「君たちが、ピールを助けてくれた人たちかい?」


「はい、エジマリフ魔導学園金クラスのリョウです、こちらは私と同じクラスのリンダです。」


「そうかそうか、まずはピールを救ってくれてありがとう、私はピールの夫のエールだ、私も仕事があって今日はピールを1人で出歩かせてしまったんだよ、彼女は見てわかる通り少し抜けてる所があってね。」


《そんなことはないわよ!》


「あはは、仲が良いんですね、まあ救ったには救ったのですが、それほど大変な事ではなかったので気にしないでください。」


「そういうものなのか、まあとりあえず私は君たち2人に感謝しているんだよ、何かお礼をしたいんだが、何か欲しいものはあるかい? 私が用意できる物ならなるべく用意するよ。」


「ほんとにそんな何か貰えるほどの事はしてないんですけどね、ところでエールは何をしている人なんですか?」


「主に家具とか調度品とかを作っているよ、ここにある物のほとんどは私が自分で作ったんだよ。」


「うわー、それは凄いですね! 俺は調度品とかを見る目があるわけじゃないですが、これが凄い物なのはわかります!」


「そういってくれると嬉しいね。」


「えっと、俺はというか、俺とリンダ達は今学園の寮に住んでいるんですよ、そのうち寮を出て新しい家を買うと思うんです、なのでその時に調度品や家具を割り引きしてもらえないでしょうか?」


「そんなので良いのかい? あまり安くはできないけど良いかい?」


「ええ、構いません! それこそ今回ピールを助けたのは成り行きなので。」


「わかった、じゃあまた家を買ったときに来るって事だね?」


「はい、今日は寛がせてもらってありがとうございます。」


「いやいや、私も久し振りにこんな若い子達と話して元気をもらったよ、じゃあまた会おう。」


《お二方とも今日はありがとうございます、また次の機会に会いましょうね。》


「はい、それでは失礼します。」


こうして俺とリンダはドワルゴンで家具と調度品の伝手を手に入れた。


次回更新は8/18です。


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