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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
127/141

108.1日の終わり

リョウ視点です。

日が沈み始め、辺りが暗くなってくる頃には、アベルとミロールの動きもここに来たときとは見違える程に洗練されていた。

それでも、まだまだ危なっかしい所もあるし、俺たちのフォロー無しで戦うには少し危険が伴うのは事実だ。

けれど、それを抜きにしたとしても今まで戦闘に触れていなかった状態からわずか数日でここまでになれたのだから、2人の戦闘センスの高さが伺える。

それに、戦闘の基礎を覚えてきた今でも、今まで通り俺達が想像もつかないような攻めかた、守りかたをすることがあり、こちらとしても勉強になる。

そういった奇抜な動きの中でも以前のような拙さは減ってきていて、立派に作戦と呼べる動きに変わっている事からも2人の成長が伺える。

今も俺達のフォローが無くてもメレオやシシガミ、ゴーレイの群れ相手に魔法を唱えながら足止めと、器用に立ち回り全滅させていた。


「そろそろ良い時間だし帰るか、夜遅くなると危険も増えるしな。」


「もうそんな時間か、集中していると時間が過ぎるのが早いね。」


「ああ、それに集中が切れると一気に疲労感が襲ってくるから気を付けてくれ。」


《そうですね、急に疲れが襲ってきた気がします。》


「まあそういうことだ、じゃあアベルの屋敷に送ればいいか?」


「そうしてくれると嬉しいよ。」


「了解、転移、アベル邸!」


こうして俺達はグリーンフィールドからアベル邸へと戻ってくる。

分身達は俺の魔力で出来ているため、遠くにいてもいつでも回収できる。

それにグリーンフィールドは1度行ったため、分身達がいなくてもいつでも飛べる。


「今朝家を出たはずなのに、随分久し振りな気がするな。」


「まあ、戦闘中の時間ってのはそれだけ濃密だからな、それじゃ俺達は学園に戻るよ、じゃあな、転移、マイルーム!」


そうして、アベルとミロールと別れ俺達の部屋へと戻ってきた俺とエルンは、料理の準備をしているマドルを手伝うことにする。


『旦那様、エルン様お帰りなさい、そろそろ料理も出来ますので、もう少しお待ち下さい。』


「ああ、料理を並べるくらいなら手伝うよ、エルンも頼む。」


『任せておけ、私も腹が減ったからな、早くマドルの料理を食べたい。』


こうしてエルンと俺はマドルの作った料理を盛り付けていく。

やはりそこはセンスが現れるようで、残念ながら俺の盛り付けたものは、エルンのよりも若干、本当に若干見映えが悪かった。

別に強がりじゃないんだからね!

そんな俺の心の叫びは置いておいて、無事に料理を並べ終えると、リナ達が転移で帰ってくる。

そして席決めを行い、料理を食べ始める。

今回の俺の両隣はエルンとスートだった。

スートはミロールに食事の綺麗な食べ方を教わったらしく、名実ともに俺の食べ方が1番美しくないという結果になった。

俺もアベルやロードに綺麗な食べ方を教わろうと心に決めた。


やがて、今日のアベル達との狩りの話になり、2人が思ったよりも戦えるということを説明し、良い感じで成長している事も教えると、リナ達も教えたかいがあると喜んでいた。

そうして、俺とエルンが分身を出せるようになったことも説明し、実際に実演してみる。

俺の小さな分身達と、エルンの等身大の分身を呼び出す。

俺の小さな分身達に歓声をあげるリナ達は放っておき、俺の分身が主に索敵を、エルンの分身は戦闘ができることを教える。

リナ達もやろうとしていたみたいだが、残念ながらすぐには出来なかったらしく、俺達の事を羨ましそうに見ていた。

ついでに俺の分身達は散々リナ達に愛でられていた。

それから解放された俺の分身たちを早速部屋から出し、自由に歩かせる。

これで俺の予定通り知らない場所に転移するのも問題なくなる。

フォローだけしかしていなかったが、アベル達に怪我をさせてはいけないというプレッシャーからか、いつも以上に疲れていたようで、俺とエルンは先に休むことにした。

リナ達はもう少し俺とエルンがやっていた分身作成に取り組むらしく、先に俺達は寝ることにした。

エルンの大きな天使の羽に包まれながら俺は安らかな眠りについた。

次回更新は8/13です。


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