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作者: 阿呆論

 知り合いのTさんから聞いた話だ。

 Tさんの父親のIさんは、休日に家の掃除をするのが習慣らしい。

 ある日、いつものようにIさんが廊下を雑巾掛けをしていると、何かが落ちる音がした。フローリングの床に、小さな粒のようなものが跳ねる音だ。

 Iさんは辺りを見回したが、特になにも落ちてはいない。

 気のせいかなと思い、掃除を再開するとまた同じ音がした。今度は辺りを隅々まで探してみたが、やはりなにも落ちていない。

 その日を境に、Iさんが家の掃除をすると同じ音がするという。畳の部屋を掃除していても、小さな粒がフローリングを跳ねる音がする。その音はIさんの気のせいではなく、家族全員が聞こえる。しかし、誰が探してもその音の原因はわからない。

 Iさんは別段怖いとは感じなかったが、不思議なことが起こるものだなぁと思った。

 Tさんによると、その音がするようになってからIさんの物忘れが酷くなったという。

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