遭遇。弐
すいませんとてつもなく遅くなったのをここで謝罪させて頂きます。理由としてはテスト、テスト明けの憂鬱などです。笑
これからは一週間で投稿できるように頑張ります。
さて、先ずはこの眼の前にいる種族"神"について説明しよう。
本来、神と戦うにはどうするか!・・・答えは簡単、そうなる前に逃げましょう。だってあった瞬間死んだも同然ですもん。
まぁ、そんなことも言えずに僕はかっこつけて喧嘩売ってしまったんですがね。
━━━まぁ、少し"気になること"があるからね。
あぁ、まぁそれはそれとしてなぜ僕が喧嘩を売ったのか気になるかい?理由は簡単。僕が魔術師だから。
まぁ、どういう事かというと。
「随分、かっこいい事言ってくれますね。その去勢いつまで続くか楽しみです。」
そうフードの中から笑みを溢す彼。━━━瞬間、彼の後ろに無数の鋭い氷塊が出現する。
が、それを一瞬で霧散するレベルまで温める。…そう神に魔術師が喧嘩を売れる理由はコレ。
"魔法のレベルが同等、若しくはそれ以上"だから。
まぁ、レベルあっても彼らの魔法は非枯渇で、僕らは枯渇しちゃうから喧嘩はあんまりオススメしないね。
どうゆう事かというと、実は僕達の体内は特殊で人間に無い器官が存在するんだ。
その名前は『魔力腸』。人間の胃に当たる部分にある。それの中に魔力の液体が詰まってるんだ。
そんなことも知らずか、僕をまだ人間だと思ってるのか、フードの彼は氷塊を造ろうとしている。
「何故だ!何故できなぃ…!!」
僕は開いていた本を閉じ右手をかざす。その動作で隙が生じたのか、小さな氷塊がこちらに向かって来る。僕は躱さない。躱す必要がない。
そして、氷塊が僕の手を掠めた。血が滴る。
━━━来たっ!これだけの量があれば!!
「空から舞い落ちる落雷の象徴。怒り、嘆き、慟哭す。我は聖者に非ず、其の力を使い、全てを無に帰す者也!!」
詠唱を終えたと同時に手から滴っていた血が上へと向かうのが見えた。そして次の時には光り輝く雷の刀が手の中に収まっていた。
そして、魔法で足の速度を上げ、思いっきり近づき斬り裂く。相手は驚き、目を見開いている。その刀の斬った後は焼け焦げた痣だけが残り、血は一瞬で蒸発する。…それが本来なのだが。
その傷後には血が飛び散っているのがみえた。そして、自分の体の重心がおかしい。左がやけに軽い、そう思い左手の方を見ると…。
「!?」
其処にいつも在る左手は存在しなかった。と、いうか左肩がなかった。認識した直後、激しい痛みをおぼえる。
「うっがぁぁぁあぁあぁぁああ!!」
痛みに耐え切れず膝から倒れこむ。フードの彼はフード越しにも分かるぐらいの嗜虐的な笑みを浮かべている。
「反応出来ないと思いましたか?残念でしたね。そこそこ動ける人間でしたが…所詮は種族という殻は破れませんか…。」
体が動かない。視界が霞む。少女の叫ぶ所は僅かに見えるが、もう声が聞こえない。あーぁ…聞きたいことあったんだけどな。
目を閉じる。最後に見えたフードの少年の後ろに誰か立っていた気がしたが、気のせいであろう。
あぁ、守れなかったなぁ。
━━━目が覚めたら、僕の部屋にいた。