表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/41

しーい

ブックマークが480件越え...!

思った以上の方々に読んで頂けて光栄です。

ご期待に沿えられるよう、精進しますm(__)m

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

[高等部:マリアンヌ]


「あの女、なんでこんなこと...」

あまり仲良くなかった騎士団長の息子カルロス。

「マリアンヌが悪いのね...皆と仲良くしてたから...」

さめざめ泣く。

あー本当、ちょろいわ。

みんな、私を信じてる。

あの女、目障りだったのよね。

ふふ。

どうせばれたって、王族に手出しできない。

私が責められることなんて、ないんだもの。

みーんな、私の魔力で生きてる。

反対なんでできない。

ダニエルと結婚するのは私。

そんなの、当然でしょ?


「マリアンヌ様....」

ルカが来た。

「申し訳ありません。私の姉が...」

しゅんとする。

「ルカくんは悪くないわ。レティシアさんはダニエルのことが好きなのよ。許してあげて?」

「許せん。あんな卑怯な手で!」

ほえるカルロス。

ふふ、みんな私のモノね!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

[レティシア家]


「おい、レティシア。マリアンヌ様に手を上げたそうだな。」

何年かぶりに顔を見せた父。

殺気立っている。

「せっかく、王子との婚約が決まったんだぞ.....それを!貴様は!」

バシンッ

驚いて顔を上げた。

ビリビリと頬が熱くなる。

「わ、私、なにも、」

「マリアンヌ様は王族だぞ!お前みたいなやつが歯向かうな!」

「貴様は大人しく嫁に行けばいい!ルカにまで迷惑をかけるな!」

迷惑?

...ルカが?


全身の震えが止まらない。

「お〜、おもしれぇことになってんな。」

ディディオンはいつものように言った。

「最悪!う、うぅ...」

「お、おい、泣くなって!」

涙が止まらない。

悔しさと怒りが込み上げる。

「でも、護衛はつかねぇみてーだぜ?」

護衛の監視がなくなる。

自由?いや、

「そ、それだと私危なくない...?」

「そこは、まあ、うーん、大丈夫だろ。」

「てきとう!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いや、私だって泣くことくらいありますよ。

だって女の子だもん!....

いや、私だってただの女の子ですからね?

それよりディディオン最悪じゃないですか?

泣いてる女の子相手に、ねえ?

え、マリアンヌ様と、父親の方が最悪だって?

いや、まあまあ、それはそうですけど。


ルカ?ルカには甘いんですよね。私。

やっぱりほら、我が子のように育てましたから。使用人はね、育児放棄ぎみだったので、ご飯からお風呂まで。だからルカの信用がないことだけは、悲しかったですよ。

実はこの後も号泣してますからね、私。

さすがのディディオンも涙には弱いみたいで、「な、泣くなよ、ほら、えー、」...って、全然慰めてはくれませんでしたが。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



まあ、そんなこんなで今に至るわけです。

ついさっき婚約破棄された私。深〜い回想シーンに入っても許されますよね?


今日は、王子から招待状が届いたわけですけど、王子がこの発表をしようと決めていたためか、王も王妃も...王族はだいたい揃ってます。貴族もほとんどが参加してますね。

そんな中での婚約破棄。

目立つわ!

全部の視線がここに集まってます。熱い視線で焦げそう...

ドヤ顔が止まらない王子とマリアンヌ様。

に対して冷や汗が止まらない王と王妃、ディオゲネス公。綺麗なお顔にダラダラと汗が。

「だ、ダニエル、なにを...!」

ガクブルが止まらない王様。

いや、まあそうなりますよね。こんな公衆の面前で婚約破棄ですもんね。

隣で王妃様も顔が真っ青ですし。

何故かディオゲネス公の顔色が戻って、ディオゲネス夫人のニヤつきが止まらないですけどね。

あ、ディオゲネス公がマリアンヌの父、ディオゲネス夫人がマリアンヌの母です。


「父上!レティシアとは婚約できません。」

堂々とした振る舞い。次期王としては、中々イインジャナイデスカ?

ただ、私の辱めはいつ終わるのでしょうか...


「な、なにを、」

「私は、マリアンヌを愛していることに気づいたのです。レティシアなんて愛せるはずがない、あんな女!」

うっとりと、マリアンヌを見つめる。そしてマリアンヌもダニエル王子を見つめ返す。

「ま、マリアンヌを愛しているから、レティシア嬢との婚約を破棄すると...?」

王妃、大丈夫ですかね。ぐったりしちゃったますけど....

「か、考え直しなさい。ダニエル!」

あ、王妃、生きてました。


んー、そろそろ居づらくなってきたし、退散しましょうかね。

こんな茶番、付き合ってられません。

観衆もダニエル王子たち王族に目が釘付けなので、スルスルと間を塗って出てこれました。あれ以来迎えの馬車も来ないので、歩きで帰ります。

ドレスって重たいんですよね。ヒールに石畳って、相性悪いし。





...まあ、次の日からあんな面白いことになるなんて。

知ってたらもうちょっとドヤ顔の王子を見てられたんですけど...ね?



回想ばかりですみませんでしたm(__)m

現在に戻ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ