平凡な日常
人類は進歩し、時をも越えたる。地球人は「冥王星」「天王星」「海王星」「水星」「土星」「火星」「木星」「金星」この、八つの惑星に足を運べるようになった。
さらに、この八つの惑星には、それぞれその星に住んでいる者達もいたのだった。
地球人達は彼らとの交流を深め互いの星に行き来している。
この物語は地球、いやこの銀河を揺るがす少年少女の物語であった。
八つの惑星に住む人達がいる。それは、地球人ではなく、元々その惑星に住んでいた者達。
今までなぜ見つけることができなかったのか、原因はわからない。そう、多くの学者達は述べる。
地球人が発見したものはそれだけではなかった。
数百年前に突如発生した、巨大なブラックホールから現れた謎の島「ブラックアイランド」。そして、島にそびえ立つ白い塔と、黒い塔。人々はその塔を「ラビリンス」と、呼んだ。
ラビリンスには、動物が生息している。しかしその動物達は犬や猫のように可愛らしいものではなく、魔が差して、巨大化し、凶暴化し、醜い姿に変わり果てた魔物と呼ばれるものになっていた。
「…………朝、か?」
日の出を拝めるようになる頃目を覚ました。
何か夢を見ていた気がした、なんてことは考えない。脳を覚醒させ、体を起こす。その行動はまるで機械のようだ。