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052 水晶と奇跡
昔々、まだ人が夢を持たなかった頃の話。
神さまがいました。
神さまは願いを叶える水晶球を持っていました。
それによって神さまは神さまと呼ばれ楽園をつくりあげようとしました。人々はその楽園を夢見、幸せを願っているばかりで、自分たちで何かをしようとは思いませんでした。
しかし、邪なるものが水晶球を奪おうとしました。
そして、水晶球は盗まれ、なんと割れてしまいました。
神さまは予め水晶球に魔法をかけておいたのです。水晶球を持つのに相応しくない者が持ったなら壊れる、という魔法でした。
水晶は千と別れて地に降り注ぎました。
神さまは困りましたが、水晶球をもう一度つくろうとは思いませんでした。
地に落ちた水晶たちは人に降り注ぎました。
それによって人間たちは小さな願いを叶える力と夢を持つようになりました。
これこそが神さまが造りたかった楽園だ。
真の奇跡である、そう思って神さまは人の行く末を眺めることにしました、めでたしめでたし。




