表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ヒーロー

作者: けーすけ
掲載日:2014/01/09

 唐突ですが、僕はヒーローです。

 世界を守るという宿命を受け、少し困ったけど、みんなのために戦うことを決めました。

 そんな僕は今、敵と対峙している真っ最中です。

 利き腕でもある右腕は、攻撃を防ぐために使ったせいで今はボロボロ。おそらく使い物になりません。実際どうかはわかりませんが、少なくとも二箇所は折れていると思います。

「その腕はもう使い物にならないな……!」

 目の前の敵が高笑いをしています。おまけに思考もリンクしていたようです。完璧にバレているようなので、否定はしません。

「大正解。でも、君の方もダメージは相当なものなんじゃないかな。立ってるのも辛そうに見えるけど」

 僕の言葉に、敵は眉をひそめます。図星みたいです。事実、見てるだけで痛々しいほどの傷を負って、今にも倒れそうです。

 そんな彼女――敵はなんとなんと女性です――は、何を隠そう僕の初恋の人。同じクラスの女の子です。

「出来るなら僕は、君を殺したくない。考え直してもらえないかな」

「そんなこと出来るか……! さっさと殺せ!」

 吐き捨てるように言われました。

 部活のエースとして活躍しているボーイッシュな彼女が好きだったのですが、なんだかフラれた気分になります。

 僕達の側につけば、争うこともなく、守ってあげられると思っていたので残念です。

 ともあれ、こうまで言われては仕方ありません。僕は距離を一気に詰め、自由に動く腕を振り上げました。

 覚悟を決めた瞳は、気持ちとは裏腹に恐怖に揺らいでいます。

 ――美しい。全身で感じた瞬間、彼女の首は宙を舞っていました。

 悲しいけれど、これもヒーローであるが故の宿命。後片付けは組織の人がやってくれるので、帰り支度をします。

 僕は元の姿に戻り、荷物を持って、やっぱり彼女の頭が落ちている所へ戻り、最後に大好きな人の顔を脳裏に焼き付けました。

 今後、こういうことが何度もあるかもしれません。それでも、戦わなければならない。それはとても辛いことですが、僕は耐え切ってみせます。

 それにしても……。

「なんで戦う時に姿を変えないんだろう? 手足は多いほうが楽なのに……」

 微かな疑問は、夜空に消えていきます。


 次の標的は、なんと五人組だと聞かされました。僕の味方も、次々にやられたそうです。

 さすがこの星の敵。数を揃えて一人を相手取るなんて卑怯そのものです。

 それでも僕は負けません。

 なんたって、ヒーローですから。

またまた短編になります。

最後になるほど!と思ってもらえれば幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 口調からして、ヒーローは小学生? でも、部活とか言ってるし……と、少し疑問が残るところもありましたが、私は結構読みやすくて好きかな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ