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ハーツ・オブ・チェーン  NO.3

今年と来年を思って、祈って。

作者: Dream★Neon

「もう少しだね」


突然彼女が言い出した。

彼女は窓から空を見ていた。

空は晴れているのに、雪が降っていた。


「何が?」


俺がそう聞き返すと、彼女は俺の顔を見て答えた。


「もう年越しだってこと。クリスマスが終わったばっかりなのにさ」

「そうだね」

「明日で1月1日だよ。本当、早いよね…」

「ああ」


彼女はまた空を見つめる。

そんな彼女に俺は尋ねた。


「今年、何かやり残したことでもあるの?」

「え…?」


空を見つめていた彼女を見て俺はそう思った。

彼女は答えた。


「……うん。やり残したことは、今すぐには思い出せないや。今年もいろんな事があったからね。でも、後悔したこととか、やり直したいって思ったことはあったよ。でも時間は進んでいく一方で止まってはくれない」

「ああ」


あの時、こうしていれば良かった。あんな風にていれば良かった。

きっとそう思うときがあったと思う。


「けれど、後悔していただけじゃなかったから。嬉しかったり楽しかったりしたこともあった。だから幸せを感じられる。だから、今のままでいい。そう思うんだよね」

「そっか」


彼女は空に微笑んだと思うと、不意に俺を見て問う。


「来年、何かしたいことはあるの?」

「来年…か」


あと数時間もすればこの年の数字が変わる。

来年。その響きは遠いものに感じで、実感がないのは気のせいだろうか?


「そうだな…チャレンジしたいことはたくさんある。でもいっぺんに出来る訳じゃないからさ。一年もあるんだ。いや、一年しかないって言う人もいるかもしれない。まぁとりあえずしっかり生きること……かな?」

「“生きること”なんて、普通だけど、結構大変なことかもよ?」


彼女はくすくすと笑う。

俺は言葉を選んで答える。


「俺が言いたいのは、後悔する事が無いような毎日を過ごす。そのためにしっかり生きるって事」

「やっぱり大変そうだね…」


後悔しないようにかぁ、と彼女は言いながら空を見上げた。


「苦しいことや、悲しいことがあるかもしれない。けど、嬉しいことや楽しいことがあるかもしれない。幸せだといいな。しっかりとその時間を過ごしていった未来の自分がさ」


俺がそう答えると彼女は、俺を見て微笑む。


「そうね。あ、そうだ。初詣、行かなくちゃね。幸せになりますようにって」

「ああ。そうだな」

「何をお願いしよっかなぁ」



あなたは今年、やり残したことはありませんか?

そして、来年何かしたいことはありますか?


やり残したことはもう時間は戻れないけれど、

今年最後に、思い出してみるのも良いと思います。







今年に“お疲れさま”を告げて


来年も 未来も 誰もが

幸せな年になりますように―――――…

そう祈ります。


ありがとうございました!


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― 新着の感想 ―
[一言] やりのこしたいことか~~~ 僕なんてやり残しすぎだな~~www まあ、自分の目標や希望ができればそれが新たな目標になるからみんなはみんな、自分は自分でそれぞれのペースであるけばいいと思いま…
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