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第五章間章【誰もいない部屋】
「ふっ、なんで私人前で泣きそうになってるんだろ」
と雪愛は笑った。その笑い声は今にも散ってしまいそうだった。
「まるで……雪那のこと……引きずっ……てるって思われちゃう……でしょ……」
雪愛は体を縮めて部屋の隅でそう呟いた。雪愛の声がいつまでも、誰もいない静かな部屋の中で、こだましていた。
そのときスマホから着信音が聞こえた。
「誰……だろう、もういいや」
スマホを手にしようとしたが、寝てしまった。
そのスマホに写っていたのは、
「『暗雪』からの招待状
雪禍岳でお待ちしておりますよ。
浜⬛︎鷹⬛︎より」




