第二章【心の中の太陽】
久しぶりですね。
友達が小説書き始めたんでそれに感化されて書きました。小説書く時間が取れなくてすみません。これからよ投稿頻度はバラバラになると思いますけど応援のほどよろしくお願いいたします。
「波佐谷薫さん、ですか。わかりました。何の用ですか?今忙しいんです。お引き取りください。」 と雪愛はキッパリと断ってから歩みを始めようとしていた。 だが波佐谷のある一言を聞いて歩みが止まった……。 「雪那の事だ」その一言を聞いたときうるさいと思っていたはずの車の音が一切しなくなった。まるで自分が真っ白で何にもない世界にいるのかと思った。 記憶から消そうと思っても消せない妹の名だ。その名前を聞いた時にはもう目から透き通るほど綺麗な水滴が垂れていた。 頭の中に雪那との記憶が流れてくる。一緒に家の庭で遊んだ事、ゲームをしたこと、そしていつになっても家に帰ってこない寂しさで毎日泣いていた事……。 そんな忘れたかったはずの記憶を思い出してしまった。雪那のあの太陽のように笑う顔をずっと見ていたかった。だけど雪那はいつからかを皮切りにその笑顔を見せなくなった。そんな事さえも思い出してしまった。記者になったのも雪那の失踪事件があったからだ。私の人生は雪那を中心に回っていたのに……。 雪那がいなくなってからは私は悲しさで耐えきれなかった。毎日毎日泣いて、だけど前に進む力をくれたのも雪那だった。だからそんな雪那を探し出すために記者になった。でも雪那がどこにいるかさえもわからなかった。諦めかけていたこの時に、雪那の情報を手に入れるチャンスが迷い込んできた。嬉しさと真相に近づく怖さの狭間にいた。本当は数秒のことなのに何時間も経っているかのように思えた。
波佐谷さんと高瀬さんは私が泣き止むのを気まずそうにずっと待っていた。
「すみ……ません。せつ……なのこと……思い……出し……ちゃって」雪愛は、泣きながら喋った。
「いや、全然大丈夫です。」と高瀬は優しく雪愛に喋りかけた。
「あり……がとう……ございます」雪愛は震えた声で言った。
「もう大丈夫です、雪那の事で来たんですよね?でもすみません……今仕事中なんです。また後日来てくれませんか?」と申し訳なさそうに言った。
「わかりました。ではこれで」高瀬は元気よく手を振った。
「波佐谷さん、聞いていた話しと全然違うんですけど?確かすっごく明るい人とか言ってませんでしたか?」
「確かに雪那は明るくて過保護って言っていたはずだが?」
「はぁー、もういいですよ。で、どうするんですか?この後する事もないし。俺、帰ってもいいですよね?」
「いや、やる事はやっておいた方がいい。高瀬!行くぞ。」波佐谷は足早に歩き始めた。
「ちょっ、待ってくださいよ。波佐谷さん!」
高瀬も後に続くように歩き始めた。
その日の太陽は、明るく地面を照らしていた。




