手紙
この物語は、私から、ひとりの大親友に、たったひとりに捧げられる物語だ。
あなたとの出会いは、唐突とも言えない、ただの知り合いがひとり増えるだけの出会いのはずだった。
ただ、知り合いという名前のつく関係の人間がひとり増えるだけ。
当時の私は、その程度に考えていた。
けれどあなたとわたしは、災厄に巻き込まれた。
もっともそれは人災で、その人災を起こした原因の一部が私にある、ということは否めないけれど。
その災厄によって繋がれた私達。
だからこそ、災厄がなくなった今、それぞれが別の災厄の招待状を受け取った。
その災厄の招待状は、もしかしたら私があなたに贈った贈り物だったのかもしれない。
私があなたにあげた名前。
あの名前は、如月から読みの半分を取った名前。
その中でもきら、という所を取ったのは輝いていてほしかったから。
その願いは、叶ってしまった。
私から見たら少しだけ歪んだ形で。
あなたに渡された、そして現在もあなたが保持しているはずの白いティアラを受け取る人はもういない。
あなたと共に、輝き続ける。
だからこそ、私が意図した輝きとはまた違う輝きが、あなたに与えられた。
けれど、私が願うのは内面の輝き。
あなたがこれ以上誰かに、そして自分自身に虐げられてほしくない。
そういう願い。
けれど。
願いが高確率で叶う私の願いは、不運なことに願いを叶えてくれる方には曲解されちゃったみたい。
私を通してあなたに贈られた私の願いという名の災厄への招待状。
あなたはその招待状を受け取ってしまった。
だからあなたは、突然に私の前から姿を消した。
それを恨みたいとは思わないし、でも嬉しいとも思えない。
強いて言うなら自分自身は恨むけれど。
どんなに何を思ったって、あなたがいなくなった事実は変わらないのも知ってる。
あなたと話したのは、たった半年にも満たない間かもしれない。
それでもその半年以下の年月は楽しかった。勿論、人災という嫌なこともあったけれど。
それは他の要因もあるけれど、あなたのおかげも大きい。
だから、ありがとう
そして…
またいつか。
最後まで読んでくれてありがと。
あなたが末永く幸せでありますように。
@綺羅 へ




