【第4話】 殺スンジャー、覚醒!? Part.2
「違法殺人、ピンク!」「違法殺人、ブルー!」「違法殺人、ピンク!」「違法殺人、ブルー!」
ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!
鉄製のドアが、外側に向け歪んでいく。
「違法殺人、ピーーーーンク!」
「違法殺人、ブルーーーーー!」
ガシャァンッ!
蹴破られたドアが、宙を舞う。
二人は、ドアの境界線を踏み出す。
ばっ。
瞬間、僕は、塔屋から飛び降りる。
目標は、ピンクの頭。
グギィイッ!!
「ピッ……!」
踵が、ピンクの脊椎にめり込む。
ピンクの首は、体に対して60度の傾斜を得る。
間違いない!
「殺ったッ!!!」
僕はピンクの体の上に着地する。
「違法殺人、ブルー!」
ブン
ブルーの拳が、風を切る。
僕は身体を反り、間一髪でそのパンチを回避する。
いいぜ……僕は、快楽殺人者だ。この手で今まで498人殺した。いや、ピンクで499人、かな。
ブルー、お前を500人目にしてやるよッ……!
振り出す拳。
ブルーも同様に、手を振り出す。
「肉体戦なら誰にも負けねぇ―――!」
ゴッ
「ギッ……!!」
拳が音を立てて砕ける。
何をされた!?
ブルーの手には、ハンマーが握られてきた。
「違法殺人ブルー、覚醒!【ブルーハンマー】!!」
遂にその能力を覚醒したブルー!
大ピンチ!
一体どうなる~~~っ!?