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74話 激闘! オークション④

 

 混迷極めるオークション会場内。


 シウラン達は人混みを掻き分けて、なんとか会場の裏口へと向かう。

 しかし、巨大な首なしの亡霊デュラハンが大剣を構えて立ち塞がった。

 しかも数は三体もいる。

 シウランはすぐに身構えるが、後ろからマリヌスとガイウスが動いた。


 刹那、空間から刃のような閃光が走り、デュラハン達の身体は切り刻まれる。

 マリヌスの魔法、見えざる剣だ。


 すかさず、トドメと言わんばかりにガイウスは手をかざすと、デュラハンの胴体は大きな風穴を空けて、巨大が崩れ落ちる。


 三体同時にだ。

 その光景を見てシウランとルァは顔を見合わせる。


 コイツらマジで強いじゃねぇか!?

 逃げる意味あんのか?

 このまま海賊の連中、やっつけてくんねーかな?


 その二人の強さを目の当たりにし、呆気に取られたところをクロエに叱られる。

「ぼさっとしてないで、急ぐわよ! エタール、マイヤ、先行して!」

 クロエに促され、エタールとマイヤは風魔法を駆使して、疾風のように翔ける。

 そして裏口までのルートを確保し、扉を蹴破った。

 すぐにクロエは側にいたライエルに指示を出す。

「ライエル! 貴方の虫で裏口の通路と階段、出口までサーチして! デュラハンや他の敵がいたら厄介よ!」

 ライエルはニッと笑みを浮かべ、ハツラツと答える。

「先輩! すでに偵察済みです。 人っこ一人いません! 安全ですよ!」

 しかしライエルの答えに、クロエは不安を覚えた。


 ……妙ね。

 スタッフ専用通路に人気がないなんて……。

 このオークションの関係者がいるはずなのに……。

 ……まさか!?


 クロエが逡巡してる間に、ライエルの言葉を間に受けたエタールとマイヤが裏口の通路へと駆ける。

 ガイウスやマリヌスもマフィアを守りながら、先へと進む。

 しかし危険と判断したクロエはシウランとルァ、ライエルに呼びかけた。

「先行したガイウス達に引き返すように伝えて! 多分裏口も奴らの手にかかってるわ!」

 その言葉にライエルは戸惑う。

「ええ!? それじゃどこに出ればいいんですか? まさか窓から降りるつもりですか? ここ五階ですよ?」

 しかし、シウランとルァは取り乱すライエルを見て、ヤレヤレといった顔して、おどける。

「ライエル、運命ってのは選択肢じゃねぇ。自分で切り開くものだ。こんな風にな!」


 シウランはそう諭すと、足元の床に渾身の力を込めた拳を叩き込んだ。

 凄まじい音と揺れが会場を轟く。

 すると、シウランの足場は崩れ、大穴が空いた。

 下のフロアへの抜け道をシウランは作り上げたのだ。

 その揺れで態勢を崩したライエルはシウランの作った穴へと転がり落ちてしまう。

 それを見たシウランはライエルに呼びかける。

「ライエル、ちょっと下の様子見て来い。俺とルァは姉ちゃんに言われた通り、通路に行った連中を連れて来る」

 すぐにシウランが通路へと駆け出す。

 すると眼前に刃物が迫ってきた。

 すかさずルァは魔法で水斬を作りだし、その攻撃を防いだ。

 目の前には怒り狂ったウェッジが立ち塞がる。

 ウェッジは怒声をシウランに浴びせる。

「テメーらには常識がねーのか!? 床をぶち破るなんてイカれてやがんのか!? もう許さねぇ! 俺のとっておきで殺してやる!」

 ウェッジは鎧を外す。

 外された鎧は形を変えて禍々しい剣へと変貌していった。

 ウェッジが両手を叩くと、無数の剣がシウランとルァを囲うように現れる。

「これが俺の結界だ! 斬り刻んでやる!」

 膨大な数の刃がシウランとルァに襲いかかる。

 すかさずシウランが床の壁で、ルァが水魔法の結界で防ごうとするが、バターを切るように貫通されてしまう。

 すると、光の一閃が空間にほと走る。

 閃光の先にはクロエがいた。

 クロエはあっという間にウェッジに肉薄し、槍の斬撃の嵐を叩き込む。

 ウェッジも目にも止まらぬ速さで、その斬撃を持っていた魔剣で防ぎ続ける。

 ウェッジと応戦するクロエはシウランとルァに呼びかけた。

「コイツの相手は私がするわ! 早く先に行きなさい!」

 シウランとルァは頷き、通路へと駆け出す。

 

 そして内心願った。

 コイツだけじゃなくて、海賊全員始末してくれ、と。

 そのためには先走ったベテランハンター達を連れ戻す必要がある。


 シウラン達は必死に通路へと向かった。


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