俺の影武者が優秀すぎる
「この子の名はカールだ。お前のコピーもしくは、機械人間だと思えばいい。お前と同じ三歳だ。お前のコピーとして影武者を務めてもらうから教養を身に着けてもらうために、お前と同じことを学んでもらうことになっている」
「わかりました。お父様」
俺はこの国の第一王子のサーマン。三歳の誕生日に国王である父が俺の私室に一人の男の子を連れてきたことがあった。俺の影武者として、危ない任務などは俺の代わりにこなしてもらうための影武者なのだと説明を受けた。
カールが俺の影武者だと知っているのは、騎士団長、宰相など国のトップや俺の専属護衛など身の回りにいるごく近しい人間に限られている。
それから13年。俺は16歳になった。
「主~。この書類えらい溜まってますね~。あ? これ、数字間違ってますよ?」
俺の執務室の机の上に当たり前のように腰かけて、行儀も言葉遣いもなっていないこの男性。これが、あのカールだ。
「カール。主人が大変そうだったら何も言わずに手伝ってくれよ」
俺は、ごく普通の王子として育っていた。とてもじゃないけれど、この国を築いた祖父のような賢王の才は無さそうだ。
「わっかりました~。じゃあ、この隣国タイロート王国の王女からの手紙に当たり障りないように返事出しておきますね?」
「あぁ、そうしてくれ」
カールはペンを手に取ると、クルクル回して遊びながら返事を書いている。
「もう少し、真面目に書いたらどうなんだ? 遊びながら書いたら文字が乱れるだろう。そもそも、その王女だってカールを見て惚れ込んだんだろう? 俺が昔会った時は、ツンツンとしていて会話すらしてくれなかったぞ」
「あ~。適当にあしらったつもりなんですけど、誤解されちゃいましたかねぇ~。でも隣国と仲良くできるなら良しってことにしておきましょうよ~」
カールは、もう返事を書き終えたのか蜜蝋を溶かして封をしようとしている。ちらっと横目で文章を読んでみたが、俺が一番丁寧に書いた時の筆跡と同じ美しさで、相手の気分を害さないような丁寧な文章だった。
(なんて速さだ。俺と会話しているうちに仕事一つ終えているじゃないか。しかも、俺を真似ることも完璧だ)
幼少期は、そんなに似ていないと思っていたのだが、一緒に生活をし、時には同じベットで同じ本を読んで並んで寝たりもした。そのせいなのか、顔まで良く似てきている。最近では鏡の中の自分を見ているような気分になるけれど……そんなにそっくりになるものだろうか。ひょっとしたら双子とか、別の女性に産ませた異母兄弟かなとも思った。
俺は、父である国王に一度、カールの生い立ちを聞いたことがあった。その時も、
「コピーの機械人間だよ。王宮の魔術師が作ったんじゃないのかな? 」と父も首をかしげながら返事をしたことがあった。
父もどこから来た子なのか、わからないのかもしれない。いつの間にか王宮に現れた子ということしかわからなかった。
ちょっと薄気味悪いけれど、俺に懐いてくれて、楽しませてくれる。一緒に過ごすうちに、いつの間にかカールが大好きになった。
俺とカールは17歳になった。
俺はまだ立太子していなかったけれど、カールのおかげでサーマン第一王子殿下を立太子させましょうという派閥の勢力が大きくなっていた。
「主~。王太子になりたいんですか? それだったら協力しますけど、どうします?」
「いや……俺が執務をこなせているのはカールのおかげだからな。俺はどっちでもいいけれど、カールはどうしたいんだ?」
「ん~。俺は主の判断に任せますよ~。主の好きなようにしてください~」
なんとも軽い返事だなと思いつつも、カールが協力したら簡単に王太子になれてしまうとは思っていた。
カールは何でもできる。
優秀なのだ、俺の影武者は。
剣術も王国一強いと言われている騎士団長を簡単に負かせてしまうし、体術も優れていた。俺は、必死で剣術を訓練しているが、まぁ普通の騎士と同等かそれより上くらいの力量だろう。
一方、カールは大陸全土の語学も堪能だった。俺は挨拶と軽い日常会話くらいなら各国の言葉で話せるようになったが、カールのように冗談を交えながら、相手の言葉に合わせて言語を変えたり、相手の国の今、流行っているものを取り込んだ会話術などは持ち合わせていなかった。カールが優秀なので、俺はカールの背中を追いかけて必死に引き離されないようについて行くばかりだった。
「主~。そんなに頑張らなくてもいいんですよ。オレがいますんで、汚れ仕事とか大変な仕事とか頭を抱えそうな問題は全部オレに振ってもらってもいいですよ~」
「カール。お前、なんてこと言うんだ。大変な仕事ばかりしていたらお前が身体を壊すじゃないか。もっと身体を大事にしろよ。いいか? これは命令だからな?」
「へ~い。 でも、主が身体壊すのは見たくないんで、本当に困っていたらオレに任せてくださいね~。こう見えて、オレ、結構できる子なんで」
「お前が優秀なのは、十分わかっている!」
そんなやり取りもしょっちゅうだった。
俺たちは18歳になった。
「最近、アルファ帝国のやつら変な動きをしていますよね~。主~、戦争になりますから備えたほうがいいっすよ?」
「本当か? カール、いつぐらいに戦争になると思う?」
「そうっすね~。あと二か月後くらいじゃないっすかね」
こういう時のカールは、本領を発揮してくれて、この国を、そして第一王子の俺を助けるために惜しみなく力を使ってくれる。
二か月半後。本当にアルファ帝国は我が国の東領土に侵攻してきた。
「カール。お前の読みは素晴らしいな。 お前のおかげで早くから武器を増産したり、食料を蓄えたり、領民を避難させることができた」
「ん~。でも、まだ安心はしない方がいいすよ~。アルファ帝国と西のサイ国が手を組んだみたいっすよ。挟みうちになりますね~」
「お、お前。そんな情報どこから仕入れているんだ?」
「えっと~。自分で? 情報収集してます。主~、そのお菓子食べたら一緒に作戦立てましょうよ~」
カールは、のん気に見せておいて大陸の地図を見せるとすでに彼の中で組み立てられている作戦を俺は一通り聞くことになる。しかも、色んな相手の出方による攻撃パターンによる対策まで考えてくれている。
「わかった。じゃあ、これを宰相と騎士団と情報共有してくるわ。カール、お前は情報収集で疲れているだろうから、そこのベットでゆっくり休んでおくといい」
『わかった。じゃあ、これを宰相と騎士団と情報共有してくるわ。主、主は情報収集で疲れているだろうから、そこのベットでゆっくり休んでおくといい』
「こらこら、カール。いきなり俺の声と俺の表情を真似てなりきるな。びっくりするだろうが」
「ははは。すみません。主の顔に疲れが見えてますんで、主は休んでいてください。オレが代わりに第一王子やっときますんで~」
そういうと、対策会議用の資料を持って、もたくたしている俺を置いてカールは執務室から出てってしまった。
「それにしても、カールはなんでこんなに俺の顔そっくりなんだろうか。整形とかしてないだろうな?」
カールが俺そっくりの顔で声音も真似てくるからびっくりしていたが、カールが頑張っている今は戦火を免れることに集中すべきだと意識を切り替えた。
それから数か月たった。
アルファ帝国とサイ国との挟み撃ちによる攻防はまだ続いている。
「主~。ちょっといいっすか?」
「あぁ、どうした?」
「オレ、ちょっと戦争行ってきてもいいっすか?」
俺は、ハッと息を飲む。本当ならば、俺自身が言い出して出陣しないと戦争は終わらないだろうと思っていたタイミングだったからだ。
「いや。今回、カールは王都を守ってくれ。俺が出陣しようと思っている」
「ん~。主でもいいと思うんですけど、オレの方が優秀ですからね~。負傷者減らしたいならオレが行ったほうが早く戦争終わりますよ?」
カールの方が優秀なのは、痛いほどわかっている。でも、俺はカールに傷を負って欲しくない。優秀な俺の影武者であるカールなら、俺に万が一のことがあったとしても王国を手助けしてくれるはずだ。俺は、自分が戦死しても優秀な代わりがいることに心のどこかで安堵していた。
「主~。主が何を考えているか言わなくてもわかっているんですからね~。オレは主のコピーなんですってば。コピーの機械人間なんですから、壊れたら修理してくれたらいいだけなんですって」
「本当に機械人間なのか? 子供の頃に一緒に寝た時に、お前の胸の上にのって寝たことがあったけど、心臓動いていたぞ?」
「お~。主、抜かりがなくてさすがですね~。 オレのは心臓まで機械なんですから、超性能イイってことですよ」
「カールが言うとどこまで本当なのか、もはやわからないな。まぁ、いい。二日後に出陣する。戦地へは俺自身が行くから、お前は帝都を守っておけよ?」
「え~。しょうがないっすね~」
この出陣に向ける会話は、ここで終わった。
次の日の早朝。何やら、外が騒がしい。
『勝利は我が国にある! オレが先陣を切ってこの戦争を終わらせる。皆の者、この国を守り、家族を守る為オレに続け!!』
ウォオオオオオーーーーーーーー
外から、出陣の声が聞こえた。
俺じゃない。カールが勝手に一日、出陣を早めて俺に成り代わって甲冑を着て騎乗し、拳を空高く掲げているのをオレは自室の窓から見て驚く。
「カールのやつ。謀ったな!」
俺は慌てて着替えて、もう一度窓の外を見ると今まさに出立しようとしているところだった。その時、カールが俺の方に振り返ったのがわかった。
遠くてよく見えないが、あいつのことだから、言葉にしなくてもわかる。
「主~だましてすんません~」だろっ!!
執務室に取り残された俺は、カールが戻ってくるまでに被害に合ったところの確認や、避難する場所、戦地への補給に不足がないかやれるだけのことを睡眠もとらずに行った。
それから二週間後。アルファ帝国とサイ国という二国の敵を退け、勝利したという朗報が入ってきた。もうすでに王国騎士団の一部は王都に向かって帰還途中だとのことだった。
「さすが、カールだな。俺が戦地に行ってもこんなに速く収束させることは絶対にできない」
俺はよくやったと褒めてあげたくて、カールが戻ってくるのを指折り楽しみにしていた。
それから数日後。先発隊の騎士団が到着したとの連絡を受け、俺はカールが私室に飛び込んでくるのを今か今かと楽しみにしていた。
「今日は、カールが好きな食べ物で一緒にお祝いだな」
そんなことを考えていたら、廊下が騒がしくなり執務室の扉がノックされた。
俺は、入室を許可すると想像もしていなかった光景に目を瞠った。
そこには担架の上に乗せられて横たわり、布をかけられている人物がいる。
俺は慌ててその布をはぎ取ると、そこには血塗れになって虫の息ほどの細い息をしているカールが横たわっている。
「おい! まだ息があるじゃないか! 早く治療をしてくれ!! 頼む!!」
俺は運んできた騎士団長と宰相に指示を出すが彼らは悲痛な面持ちで首を横にふる。
「残念ながら、手の施しようがありません」
「そんなばかな! きちんと止血してくれ!」
俺はカールの血が滲んでいるところ強く圧迫して止血を試みる。それに気が付いたカールが何かを言おうとしている。
「す……ませ……ん……やっ……ちゃい……した」
「カール!! もう話さなくていいから、よく戻ってきてくれた! お前に会えて俺は嬉しいよ!!」
「オ……レも……」
「もう俺が傍にずっといて横で寝てやるから、お前は安心して休むんだ! カールの仕事も全部俺がやっておくから。ありがとうカール!」
「しあ……わ……せ……です…………」
俺の感謝の言葉を受け取ったカールは、口元を綻ばせて最期の言葉をやっとのことで発すると、俺と手を繋いだ状態で静かに息を引き取った。
「カール!! カール!! カール!! お前、機械人間だから大丈夫って言ったよな? 機械人間なんかじゃないじゃないか! 俺の影武者ずっとしてくれるんじゃなかったのかよー!! お前を失ったら俺は……俺は……」
俺は、周りの人目も気にせず大声で泣き叫んだ。
■■■
カールの葬儀が人知れず行われた。
俺はカールの遺灰と遺髪をもらい、大事に一部をペンダントに入れて常に一緒にいられるようにした。いや、俺はカールを失ったのが絶えられなくて、彼の物なら何でもいいから手元に置いておきたかった。でも、彼とは衣服にしてもほとんどを共有していたから、彼自身の持ち物という特別な物は何1つなかった。
葬儀の後で騎士団長の報告でわかったのだが、本来なら戦地から王都まで戻ってこられるような傷ではなかったとのことだった。出血が多すぎてもたないはずなのに、すぐに事切れるはずの命を必死に繋いで戻ってきたとのことだった。戻って来られたのは、ありえない奇跡だと言っていた。
「彼は……殿下の影武者のカール殿は、自分に万が一の事があったら、絶対に殿下の元までは生き抜くから、そこまで運んで欲しいと生前いつも冗談めかして言っておりました。我々もまさか、こんな事態になるとは……思いませんでした」
「……そうか。カールがそんなことを……」
「あとは、カール殿が私室の本棚に本を置いておくからそれを伝えてほしいとのことと……よくわからないのですが、次の言葉をそっくり伝えてくれと頼まれておりました」
「カールは何て?」
「『これから毎日頑張って下さい~。主~、オレとはまた会えますから~泣いてちゃダメっすよ~』とのことです」
「ははは。相変わらず、カールらしい言葉だな。報告ご苦労」
「はい。これにて失礼いたします」
騎士団長は戦地でのカールの活躍と言い残した言葉を伝えると、その場を去っていった。
「本棚に本? どの本だ?」
騎士団長からの報告を聞いた俺は、私室に戻り本棚の前に立つ。
「建国史……歴史……語学……帝王学……ん? なんだこれ?」
俺は本棚の端から分類ごとに目を通していくが、一冊だけものすごく分厚い本が本棚の目の高さに増えていた。
「こんな重たい本、なんで一番下に入れて置かないんだよ。カールのやつ」
俺は死んでからも存在感あふれるカールのいたずらを嬉しく思い、やっとの思いでその本を取り出した。
「こんな分厚い本、足に落としたら骨折するぞ」
その本はざっと見た感じ数万ページありそうだ。
「いったい何の本だ?」
俺は、カールが残した本の内容が気になり、一番最初のページをめくってみる。
タイトルは……
「カールにもう一度会う方法……何だこれは? 」
俺は、魅惑的な言葉に心臓が早鐘を打つのを感じる。
「カールにもう一度会えるのか?! どうやって??」
俺は、早速ページを開いてみる。
Day1:カールそっくりの人形を自分で作り、ベットで一緒に寝る
Day2:薬草園にある下記の葉を持ち帰り、それを乾燥させておく
Day3:調理場の侍女に、新しくできたケーキ屋さんの場所を聞いて、そこに行ってケーキを買ってくる
「なんだ? これは。普通のくだらないことばかり書いてあるじゃないか……。こんなことしていたら執務がこなせないじゃないか」
俺は気になって、何ページあるのか先を開いてみようとするけれど、なぜか開かない。
「ん? 魔術でもかかっているのか? カールめ、考えたな。俺がページをすっ飛ばすのが気に食わないから何かしら細工を施したな。仕方がない」
そう思った俺は毎日書いてあることを実行して、しばらくカールのいたずらに付き合うことにする。
Day4は次のページに記載されているので、Day3まで取り組めば次のページが見られるのかもしれない。
Day3を行うと予想通り、Day4が読めるようになった。このカールのくだらない指令を毎日こなすうちに、カールと毎日触れ合っているようで、自然と彼を失った喪失感は幾分減り、逆に次のお題はなんだろうかと毎日がワクワクするようになってきた。
Day135:上流のダムに異変が出てきているので、視察に行く
Day167:ルフィネ領に洪水が起こる予兆が見られるので、住民に避難指示を出す
Day194:宰相の娘に毒が盛られるので、お茶会に参加しないように伝える(犯人は近くの廃屋に身を隠しているので捕縛する)
時々、どういうわけかカールがこれを書いた時にはわかりえない情報と指示が混ざっている。初めは冗談かと思っていたが、たまたまダムの視察も久しく行っていなかったので、見に行ってみると一部の場所に亀裂が入っており、決壊するのを事前に防ぐことができた。宰相の娘の件も同様に、本当に廃屋に犯人が隠れていたのだ。
「カール……あいつは、どうやってこの情報を知りえたんだ? もう死んでいるはずなのに……まるで、近くにいて、情報を書き足していっているんじゃないかと思ってしまうぐらいだな」
俺は、不思議に感じつつも、優秀なカールのことだからこれくらいは死んでいても簡単にできるのかもしれないと思ってしまう。
この指示をこなして、カールにもう一度会えるならそれも悪くない。もうしばらく彼のいたずらに付き合ってやろう。
そう取り組み始めて80年。
俺は98歳になっていた。よぼよぼのおじいちゃんだ。目が見えにくくなってもおかしくないのに、文字もよく見えるし、足腰も騎士と同じくらい丈夫だ。ひょっとして、カールが指示した薬草を飲んでいたからなのか、カールから指示される時々課される訓練のおかげかはわからないが、とても丈夫に生きている。
しかも、カールに会えると思って取り組んでいたことが功を奏し、いつの間にか俺は素晴らしい王だとか賢王だとか言われるようになっていた。
「まあ、カールの指示をきちんとこなせば、俺でもカールの爪の先くらいは賢くなっているのかもしれないな。さて今日のお題は、なんだろう。ふむふむ。100歳まで生きることを想定して、ひ孫にカールとの思い出を話すこと。何とも楽しそうな任務だな」
そうして、俺は死を迎える最期の日までカールが残した本に書かれたことを毎日実行し続けた。
俺が息を引き取る日。立派に育った息子や孫たち親族が集まってくれる。そして耳元で今日のお題を囁いてくれる。
「父上、いいですか? 読み上げますよ? 今日やることは……静かに目を閉じて、この本を胸に抱き安らかに眠ることだそうですよ。そうすると……カールに会えますから楽しみにしていて下さいって書かれてあるよ!!」
俺は家族に見守られながら、最期の任務に取り組む。本を胸に抱き、静かに目を閉じた。
■■■
「主~、任務お疲れ様っす~。よくこなされましたね~」
「お前、毎日毎日よくもまああんな指示を出してくれて! おかげで人生を満喫してしまったじゃないか!」
「その頬を膨らます主を見たかったんですから、いいじゃないっすか~」
そう言うと、カールは俺の手をとり白く光る道へ案内してくれる。
「主、いいっすか? オレもよくわからないんですけど女神様がまたオレと主が相棒になって、次なる世界に行ってほしいって言っているんで、一緒に行きますよ?」
「え~。休憩もなしにもう次の世界に行くのか? まあ、再びカールに会えたんだからそれで良しとするか」
「そうっすよ。オレ、ずっと主を待っていたんですからね。お利口にしていたと思いません?」
「そうだな。優秀すぎる影武者としてまた楽しませてもらおうかな」
「じゃあ、主、一緒に行きますよ!! レッツゴー☆」
俺は、再びカールと会えた喜びを噛みしめ、新たな世界に降り立った。
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