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刺殺事件
「何事だ!」
槍や剣を持った兵士達がやってきた。
住民は避難しながら兵士達に説明していた。
それを聞いた兵士は血相を変え俺を囲い込んだ。
髭を生やした男と先ほどの門番の男が来た。
「お前!何をしてる!」
「すんなり入れてくれてありがとうございます。おかげで仕事が捗ります。」
「高位の冒険者がこんなことをして力に溺れたか!?」
「冒険者?俺は冒険者ではありませんが?」
はぁ?と怒りながら、何を言ってるんだこいつは、という表情で俺を睨んできた。
髭を生やした男の口が開く。
「誰にせよ、この王都で刺殺事件が起きたのは初の事。お前を逃がさない。それに貴族暗殺事件のこともある。故にお前を牢獄に入れる。」
「サラドには俺朝いました。察しが良ければわかると思いますが、俺はあれが貴族だとは知りませんでした。」
煽るようにそう言った。
兵士達が言葉を聞いて俺を捕えようと襲ってくる。
俺はなんの抵抗もなく捕まった。
「お前は第1級特別牢獄行きだ。悔め、己のした行為を。」
俺は最大限の笑みで感謝をした。
「地獄で会いましょう?」