レストラン?
案内されたレストランは、王都の中心街にあり、店の前はキラキラと輝いていた。
どこからどう見ても高級レストランだ。
だが客を見て見ると、冒険者だらけ。
「ようこそ、我がレストラン。【安らぎの集い】へ、王都屈指の高級レストランです。」
「どこからどう見てもよくある、酒場にしか見えないような。」
ビアーが俺の心の言葉を代弁してくれた。
「はっはっは。ここは昼間は高級レストラン、夜は酒場も兼ねているのですよ。」
店の中でカンパーイ!と叫ぶ声が聞こえてきた。
多くの冒険者たちが幸せそうな顔で料理を食べ飲みしていた。
「ビアー好きな物を食べるといい。俺はここのおすすめでも頂こうかな。」
「じゃあ、僕はここからここまでの料理を大盛で。」
「かしこまりました。」
椅子に座って注文を終えた。
「そんなに食べれるのか?」
「僕は子供じゃ無いんでね、残さずきれいに完食するさ。」
「にしても、ここは賑やかだな。」
「あぁ、少しうるさいぐらいにね。」
カウンターの方をみていると、案の定喧嘩が始まってしまった。
「おい!俺のだぞその肉は!」
「馬鹿言え!これは俺が今日狩ってきた肉だぞ。俺のもんだ!!」
「落ち着いてください。」
店員がなんとかなだめようとしていると一人の男が近寄ってきた。
「少しいいかね?お二人さん。」
「あぁ?これは俺た...ちの......。」
「す、すみません!!」
喧嘩していた二人が急に静かになった。
身長は俺と同じぐらいで、美しい銀髪の男だった。
見たことが無いのでビアーに聞いてみた。
「なぁ、あれ誰だ?」
「ん?知らないのか。あれはこの王都の冒険者さ。」
「そりゃ見れば分かるんだが。」
ビアーも知らなかった。
銀髪の男が驚いたようにこちらを見てきた。
それと同時に注文した料理が届いた。
机の上には大量の出来立ての料理が並べられ、ビアーは嬉しそうにしていた。
スパイスの良い匂いと、食欲をそそる見た目、誰が見ても美味しいといわせるような、そんな料理だった。その料理をたべようとした時、銀髪の男がこちらに来た。
「あ?なんだよ。」
美味しそうな料理を前に、邪魔されたビアーはキレた。
「今から食事なんだが、用があるなら後にしてくれないか?」
「ふん、この犯罪者が。」
食べようとしていた手が止まった。
犯罪者?何の話だ。
「お前ら第一級犯罪者だろ。なぜここにいる。」
綺麗な銀色の剣を構えて男は殺気を飛ばした。
それに対し、ビアーは
「料理がまずくなるそれやめてれないか?」
銀髪の男が放った殺気に周りの冒険者、店員が息を飲み込んだ。
放たれた殺気の濃さに警備の者が来た。
そこにビアーからの殺気が放たれた。
銀髪の男の殺気が1とすると、ビアーの殺気は100だった。
周囲の者はバタンと倒れていき、銀髪の男も駆けつけた警備の者も失禁してしまった。
「おいビアー、やりすぎだ。料理は楽しく食べないとな。」
俺はおすすめ料理を口に運び、咀嚼して飲み込んだ。
あぁ、美味し、美味しすぎる。
「食事を邪魔されることが僕は嫌なんだ。さぁ、冷めないうちに食べようか!」
「もう、俺は食べてるけどな、美味しすぎて倒れそうだ。」
別の意味で倒れている人達をよそに俺たちは美味しい料理を黙々と食べていった。




