金神社(岐阜市)
金神社は岐阜市の中心地、ビルや住宅が密集している場所にあります。
JRと名鉄(名古屋鉄道)の駅からも近く、神社の周りには新しいマンションも建てられていて、栄えている雰囲気がありますね。
金神社の傍に行くと、まず目に入ってくるのは、金ピカの大きな鳥居ですねっ!! とてつもなく眩しいです!
それに、垂井町の南宮大社に負けないくらい、朱塗りの御本殿は華やかで、非常に美しいですねっ(^▽^)
神社の主祭神は、渟熨斗媛命。
前回にお話しした、伊奈波神社の主祭神である五十瓊敷入彦命の妻です。あと、景行天皇の第六皇女にあたります。
渟熨斗媛命は、産業繁栄・金運招福・商売繁盛の神様として、岐阜市の中心地にお祀りされています。
そして、渟熨斗媛命が都から美濃国に移住された理由なのですが……。その理由が、とっても深いんですっ(*^^*)
五十瓊敷入彦命は朝廷の命令で、奥州(福島・宮城・岩手・青森の4県、プラス秋田県の一部)の一定の領域を、都の支配下に収めることに貢献されました。
しかし、陸奥国司豊益に成功を妬まれて、五十瓊敷入彦命を陥れようと一足先都に戻った時に、「あいつ、謀反しようとしてますよ〜」と真っ赤な嘘の報告をされてしまいます。そのせいで、美濃の地で五十瓊敷入彦命は討たれてしまいました……。
その後、夫である五十瓊敷入彦命の死を知った渟熨斗媛命は、深い悲しみのあまり都を離れ、愛する夫の足跡を辿って、この地で亡き夫の御霊を慰めつつ生涯を終えた、と伝わっています。
また、渟熨斗媛命は、生前には多くの私財を使って、町を開拓されました。産業や農業の発展にも尽力されたことで、今の岐阜の街の基盤ができたそうです。
夫の死に大ショックを受けても、アクティブに活躍して、夫に縁がある地に貢献したと言われている渟熨斗媛命は、とっても優しくて、夫想いの素晴らしい女性だったのかもしれませんねっ(≧∇≦)
……と、金神社を推したい理由は、他にもあります。
なんとっ、向かって御本殿の右隣には、宇迦之御魂神をお祀りする金祥稲荷神社があるんですっ!! 二社並んで、金運関係のご利益が2倍になるかもっ……という、スゴ〜イ神社なんです♪
それから、朱塗りの二社が建てられている裏側には、おもしろいお社もあります。
石造りの鳥居に、シンプルな白木調のお社……、金高椅神社という神社です。
調理・料理の向上に関する神様がお祀りされています。
[鯉の明神さま]と呼ばれているそうですが、正式な名前は、磐鹿六雁命という神様だそうです。
金高椅神社は、栃木県にある高椅神社の分社で……。
そういえば、だいぶ前に行った下呂温泉 合掌村でも、飛騨 高椅神社という非常に小さな分社も見かけましたね!
ちなみに、ネットで調べてみると、磐鹿六雁命は『古事記』ではなく、『日本書紀』にだけ記載されている神様らしくて……。
内容はほぼ同じですが、『古事記』は日本向けに作られて、『日本書紀』は外国向けに作られた、との事。
『日本書紀』は『古事記』よりプラス75年も長い時代が書かれていて、登場する神様も多いそうです(^_^)