表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

#12

□海浜公園・砂浜

  美幸、笛を鳴らす。

  『ピッ!』

  彪と悟朗、笛の合図に合わせてジャンプ。

  続いてサイドステップ。

  スクワット。

  ダッシュをして砂浜を駆けていく。

  アジリティ練習だ。

  彪、砂を蹴って走っているため、足が後ろに流れている。

美幸「アキラくん、足が後ろに流されないように。地面をつかんで!」

彪「はい!」

  悟朗、ボテボテになりながら走っていく。

  悟朗の後を追ってコゴロウがついて来る。

悟朗「フガ、フガ……」

コゴロウ「アン。アン!」

美幸「悟朗くん、ファイトよ!」

悟朗「ふぁ、ふぁい!」

  彪と悟朗、その表情は晴々しい。

  美幸、二人を見て微笑む。


□高層ビル・レストラン(夜)

  夜景を一望できるテーブル席に美幸と須藤が向かい合って座っている。

  須藤、美幸に頭を下げて、

須藤「すみません、春日先生。幸太の怪我はオーバーワークによるもの。私の責任です」

美幸「……」

須藤「私の指導が行き過ぎていました」

美幸「骨に異常はないと聞きました。ただ…」

須藤「インターハイ予選までに怪我が完治するかは…しかし」

美幸「須藤先生、大丈夫です。幸太ならきっと…あの子は強い子ですから」

  が、浮かない顔で夜景を眺める。


□総合病院・廊下

  美幸、花束を持ってやって来る。


□同・歩萌の病室・前

  美幸、ドアの前まで来て立ち止まる。

  『小倉歩萌おぐらともえ』のネーム。

  美幸、ドアノブに手をかける。


□同・中

  美幸、ドアを開けて入って来る。

  美幸、ハッとなって、

美幸「あっ」

  歩萌がベッドから起き上がっていて、外の景色を眺めている。

  美幸、喜びが込み上がってきて、

美幸「小倉さん」

  歩萌、振り返り、

歩萌「……」

  ゆっくりとベッドから降りようとするが、

歩萌「……!!」

  顔が引きつって倒れそうになる。

  美幸、ハッとなって歩萌に駆け寄り、

美幸「小倉さん!」

  歩萌を抱きかかえる。

歩萌「はぁ、はぁ、はぁ……」

  目が見開き、パニックで呼吸が荒れる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ