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チュートリアル 3


「これで最後だ!」



右手の拳がスライムを貫いた瞬間、俺の足元から光が輝き始めた。



「な、何だ!?」



それを見たましろさんだが、特に驚いた様子は無く、パチパチと拍手をしていた。



「初レベルアップおめでと~♪」


「レベルアップ? これが?」


「そうだよ~、メニューのステータスを見てみなよ。」



確かストレージを開くときに出てきたのがメニューと言うものなのだろう。ステータスってのが有ったしな。

とりあえず四角のアイコンを押すと、ウィンドウが現れた。



「有った、これだな。」



俺はステータスを押すと画面が切り替わった。


******************************

名前:ケイン

職業:剣士


LV2

HP:20/20

MP:20/20


STR:2 +

VIT:2 +

INT:2 +

AGI:2 +

DEX:2 +

LUK:1 +


POINT:5


スキル:未取得

******************************


確かにレベルが2に上がっていて、POINTが5に増えていた。



「上がっているな。」


「でしょ? 後は好きなようにステータスを振れば良いわ。」


「分かった。」


「じゃあ、依頼達成したし、報告に行きましょう。」


「あっ!」


「どうしたのよ。」


「最後に倒した魔石、拾ってない。」


「……あんた、馬鹿?」


「返す言葉も無いです。」



時間が経過したせいか、辺りを見渡してみたけど、魔石は見当たらなかった。本当に時間で消えてしまうみたいだ。

別のスライムを見つけて倒したことでスライムの魔石も集め終わり、すべての依頼が完了した。



「じゃあ、冒険者ギルドに報告に行きましょうか。」


「そうだな。」



俺達は街に向かって歩き出した。



「ねぇ、さっき気が付いたんだけど、ケインの言葉使いって、それが素?」


「ん? あ、ああ。何か気を使って話をするのも変かと思ったんだが、駄目だったか?」


「良いんじゃない? 敬語で話される方が何か嫌だしね。」


「そっか、ならこれで話させてもらうわ。」


「おけまる。」


「おけまる?」


「あー、オッケーってことで。」


「あ、うん。」



ましろさんは時々意味が分からない言葉を使うが、都会の子はそういう言葉使いをするんだろうな。覚えておこう。

そんなこんなで冒険者ギルドに戻ってきた。



「じゃあ、この紙を持ってあそこに居る人に話しかけると依頼達成になるから。」


「分かった。行ってくる。」



俺はましろさんから依頼の紙を受け取ると、カウンターにいる女性へと向かうことにした。

それにしてもあの女性の周りには沢山の冒険者が居るのだが、どう並べば良いのだろうか。

見た感じ並んでいる様には見えないのだが……


見た感じ、冒険者が女性に近づいたと思ったら、何をするわけでもなく離れていく。

離れた隙間に別の冒険者が入り込み、また何もせずに離れていくを繰り返している。この人たちは何をやっているんだろう……

とりあえず並ぶ必要は無いみたいなので、気分的に悪いことをしている感じだが、俺も割り込みをさせてもらうことにした。



「今だ!」



冒険者が離れたタイミングを見て横入りをする。何とか女性の前に入れたので声を掛けてみることにした。



「あ、あの……」


「薬草採取、スライム討伐の依頼達成を確認しました。報酬と経験値をお渡しします。」


「えっ?」



女性がこっちを向いたと思ったら、いきなり依頼について話し始めた。俺、まだ依頼の紙を渡していないんだけど?

ふと気が付くと、手に持っていたハズの依頼の紙が消えていた。あれ? 落とした?

俺は足元を探してみたのだが、どこにも依頼の紙は落ちていなかった。


そして落ちていない代わりに、俺の足元から光が輝き始めた。あれ? これさっきも見たぞ?

何だか知らないが、どうやらレベルアップをしたみたいだ。

色々と混乱しているが、仕方がない。一度ましろさんのところに戻って、もう一度依頼の紙を貰ってくることにしよう。



「ごめん、依頼の紙を無くした。」


「無事に依頼達成したね。おめでとう。」


「えっ?」


「えっ?」


「「・・・・」」


「確認するけど、依頼の報告をしたからレベルが上がったんだよね?」


「いや、報告はしていない。話しかけようとしたら、いつの間にか手に持っていた紙が無くなっていて、突然あの女性がペラペラと話し始めたと思ったら光ったんだ。」


「それが報告したってことよ。依頼の紙を持って、依頼達成条件をした状態で近づけば、勝手に報告してくれるのよ。」


「えっと? 意味が分からないんだけど?」


「そういうものって割り切りなさい!」


「あーうん。はい。」



俺は考えるのを放棄したのだった。


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