表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/33

チュートリアル 2


そんなこんなで街の外までやってきた。



「じゃあ、薬草集めからやっちゃおうか。」


「はい。」


「注意してみているとアイコンが出てくるから、そこを採取すると薬草が手に入るわよ。」


「はい?」



言っている意味が全く分からないんだが、どうすれば良いんだ?

俺があたふたと困っていると、ましろさんがため息をついた。



「ほらここ、集中して見なさい。」



真白さんが指をさしたので、集中して見てみる。

すると、ある場所で▽が現れた。



「何だこれ。」


「それが採取ポイントよ、近づいてタイミングよく押せば採取出来るわ。」



やっぱり言っている意味が分からないが、とりあえず近づいてみることにした。

その採取ポイント? とやらに近づくと、画面に〇が現れた。

〇は大きいのと小さのとの2つ有って、大きい〇が小さくなって行き、小さい〇に重なった時に光っていた。

光った後はまた大きな〇になり、小さくなるのを繰り返している。



「〇が重なるタイミングで押しなさい。」



俺は頷いてタイミングを合わせる。



「ここだ!」



〇が重なったタイミングで押すと、「FAILD」の文字が現れた。



「あっちゃー、失敗したみたいね。あんたって結構ドンくさいのね。」


「余計なお世話だ。」


「ほら、あっちにも採取ポイントがあるから、もう一度挑戦してみなさいよ。」



指をさされた方向を注意してみると、同じように▽が現れた。

近づいてみると、同じように〇が現れた。今度こそ!

タイミングを合わせて押す! 今度は「SUCCESS」の文字が現れた。



「どうやら成功したみたいね。」


「成功って、何も持ってないけど?」


「馬鹿ね、入手したアイテムはストレージに勝手に入るのよ。確認してみなさいよ。」



またもや意味不明なことを言われてしまった。



「ほらここ、視界の右上にHPバーとMPバー、その下に四角いアイコンが有るでしょ。そこを指で押してみて。」



言われてみれば視界の右上にずっと赤い帯と青い帯が有ったのが気になってはいた。これがHPバーとMPバーってやつなのだな。

そしてその下に四角のが有ったので、言われた通りに押してみるとウィンドウが現れた。


******************************

メニュー

 ・ステータス

 ・ストレージ

 ・チャット

 ・友達登録

 ・ログアウト

******************************



「そこにストレージって有るでしょ? 押してみて。」



言われたとおりに押すと新たにウィンドウが開き、そこに『薬草 ×1』と記載されていた。



「入っていたでしょ? 取り出したい場合はそれを押せば出てくるから。」


「もう一度入れたい場合は?」


「そのウィンドウに放り込めば良いわ。言っておくけど何でも入れられる訳じゃないからね。入れられるのはアイテムだけだからね。」


「わかった。」



恐らくアイテムとは、こういった感じの手に持てる物のことなのだろう。まぁ、後で色々と試してみれば良いか。



「じゃあ残り9本、頑張ってみよ~♪」


「了解。……っと、その前に聞いていいか?」


「何よ。」


「さっき摘んだ薬草なんだが、何処にも生えてないのに何で入手できたんだ?」


「……ゲームなんだし、そういう物と認識しなさいよ。」


「お、おう。」



どうやらましろさんも詳細は知らないらしい。そういうものと思うことにした。

後はひたすら集中して、薬草を集めを頑張るのだった。




・・・・





「な、何とか集め終わった。」


「ずいぶんと時間がかかったわね。」


「仕方ないだろ、初めてなんだから。」


「まあいいわ、次は戦闘ね。ほら、行くわよ!」


「へいへい。」



確かスライムの討伐ってやつだな。スライムってどんなのだろう?

少し歩くと、ましろさんが立ち止まった。



「見つけた。」



ましろさんが見ている方向を見ると、そこにはピンク色の透明なぷにぷにした物体が有った。おそらくあれがスライムと言う奴なのだろう。



「何見てるのよ、さっさとやっちゃいなさいよ。」


「えっ? ぶ、武器とかは?」


「スライム相手なら武器何て物は必要ないでしょ。ほら頑張って。」



どうやら、このままやる以外の選択肢は無さそうだ。仕方がない腹を括るか……

俺はスライムへと向かって走り、飛び上がって蹴りを繰り出した。


ボコッ!


俺の蹴りは見事スライムを貫き、スライムは砕け散った。何だ、思ってた以上に弱かったな。



「初戦闘でクリティカルを出すなんて凄いわね。何はともあれ初撃破おめでとう。どう? 簡単だったでしょ?」



ましろさんがパチパチと手を叩きながらお祝いしてくれた。



「あ、ありがとう。」


「ほら、さっさと魔石を拾わないと消えちゃうわよ。」


「えっ?」



消えるってどういうことだ? と、とにかく消えたら困るので急いで魔石とやらを探す。

スライムが倒れた場所に白い四角い宝石みたいな物が落ちているのを見つけた。これかな?



「それが魔石よ。魔物が落とすアイテムは、拾うと自動的にストレージに入るから。」



なるほど、先ほどの薬草と一緒って訳か。

俺は魔石を拾うと、手の中から魔石が消えていた。

ストレージを確認すると、確かにスライムの魔石ってのが入っているのが確認出来た。



「じゃあ、残り4個、頑張ってみよ~!」


「お、おう。」



俺はスライム狩りを頑張るのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ