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目を開けるとそこは見たことも無い場所だった。

白い壁の高い建物が沢山建っており、向こうの方にはお城の様な建物が建っていた。



「ここって、もしかして王都?」



行ったことは無いが、噂で聞いた話だとこんな感じの場所らしい。

とりあえず衛兵さんらしき人が居たので、ちょっと聞いてみることにした。



「あ、あの。」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」


「そうなんですね。」



親切な人だ。聞きたいことを聞く前に教えてくれたな。

後は、ここがどこに有るのか聞いてみよう。



「ここって、どのあたりに有るのでしょうか。」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」


「いえ、そうではなく、場所を知りたいのですが。」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」


「えっと?」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」



この人、何で同じことしか言わないんだ?



「俺の話を聞いてください。」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」


「・・・・」


「ここは始まりの街、『カンデール』だよ。」



俺は、この衛兵さんに話しかけるのを諦めることにして移動することにした。

少し歩くと冒険者とすれ違った。



「あれが冒険者か、カッコいいな。おっ! あっちにも冒険者、こっちに冒険者、向こうにも……って、冒険者ばっかり!?」



すれ違う人すれ違う人が冒険者だらけで、一般の人が全然見当たらない。どういうことだ?



「そこの君、ちょっと良いかな?」


「えっ?」



突然後ろから呼び止められたので振り返った。



「な、な、な……」



何と、そこに居たのは痴女だった。大事なところは隠れているみたいだが、ほとんど裸に近い状態で、痴女以外ありえない格好だった。

俺は慌てて目をそらした。



「ん? どうしたの?」


「は、はだ、裸の女の人が!!」


「あー、これ? 大丈夫、全然フツーだって。」



えっ? 普通なの? だったら見ても大丈夫ってことなのか?

べべべべ別に、興味が有るからじゃなし、普通なら見ても平気ってことだしね。

と、何かと言い訳をしながら女性をチラ見した。やっぱりほぼ裸じゃん。普通って何だろう……



「ふ、普通って、王都ってとこは、凄いところなんですね。」


「王都ってw ここはカンデールの街で王都じゃないよ。」


「そうなんですか?」


「マジ? もしかしてゲームを始めたばかりの初心者?」


「ゲーム?」


「リンルージュ・オンラインのことでしょうが。」


「そう言えばさっきの白い場所でも、そんなこと言われたような……」


「もしかして、どんなゲーム何かも知らないで始めたの?」


「……かもしれません。ゲームが何を指すのか分かりませんが。」


「今時、ゲームくらい小学生でも知ってるでしょーが、どんな生活を送ってきたのよ。」


「えっと、畑を作ったりしてました。」


「今時、どんな田舎なのよ。まぁ、確かに見た目は農家っぽいけどさ。」


「すいません。」


「あーごめん、そういったつもりで言った訳じゃなくて……と、とにかく君が初心者だってことは分かった。

 じゃあ、これから何をしなくちゃいけないのも知らないってことだよね?」


「はい。」


「……よし! 折角だから色々教えてあげるわ。私が教えるんだから感謝しなさいよね。」


「えっと、はい。よ、よろしくお願いします。」


「そうと決まれば行くわよ!」



俺は女性に引っ張られて何処かに連れていかれるのだった。


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