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038 調査


黒猫を見つけた場所まで戻ってきた。



「よし、まずはこの辺りを調べてみるか。」



猫が倒れていた場所を中心に探してみることにした。



「ん?」



よくよく見てみると、地面に血が点々と続いているのが見えた。

もしかすると、ここで怪我をした訳では無く、どこかで別の場所で怪我をしてからここに移動してきたのかもしれない。



「行ってみるか。」



他に目ぼしい情報も無いことだし、俺はこの血痕を辿ってみることにした。

血痕を追いかけて移動すると、ある場所の壁のところでそれは消えていた。



「行き止まり……と言うかこの壁の向こうから来たが正解かな。」



壁の高さは俺の身長の倍くらいの高さなので、ジャンプして手を伸ばした程度じゃ届かない。何か踏み台でも有れば良いのだが……

辺りを見回してみてもそういった物は見当たらなかった。



「仕方が無い、ぐるっと回ってくるしかないか。」



俺は壁に沿って移動することにした。

壁はとある屋敷を囲っていており、入口に鉄格子の門が有るため中には入れなかった。



「う~ん、どうすれば良いんだろう。」



この壁が屋敷の壁であるなら勝手に入るわけにも行かないし……



「そうだ! エクスに相談してみよう!!」



そうと決まれば早速エクスへメッセを送ってみることにした。



******************************

ケイン『エクス、ちょっと良いか?』

******************************



少し待つと返事が返ってきた。



******************************

エクス『急ぎか? 今忙しいんだが。』

ケイン『それは悪かった。もしかして戦闘中だったりするのか?』

エクス『いや、とある特殊クエストを受けるための猫を探し中だ。』

ケイン『猫?』

エクス『知らないのか? 昨日掲示板で……ってそうか、ケインは見れないんだったな。すまん。』

ケイン『いや構わないよ。でも猫かぁ~、俺も今猫関係で聞きたいことがあったんだが……忙しいなら仕方が無いか。ましろさんに聞くとするよ。』

エクス『マテ! ケインの言ってるその猫って、もしかして黒猫か?』

ケイン『そうだけど?』

エクス『頼む! その黒猫のこと教えてくれないか?』

ケイン『かまわないけど。』

エクス『なら合流しよう。今どこにいる?』

ケイン『とある屋敷の門の前だけど、此処って何処だろう?』

エクス『なら冒険者ギルドで合流はどうだ?』

ケイン『良いよ。なら今から向かうよ。』

エクス『すまん。また後でな。』

ケイン『良いってことよ。また後で。』

******************************



メッセを終了した俺は、冒険者ギルドを目指して移動することにした。


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