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依頼報告

レビュー頂きました。

ありがとうございます。


冒険者ギルドへとやってきた。夜だというのに昼間と変わらず相変わらず人が多いな。

とりあえず例の女性のところへと向かい、隙間を縫って入り込み、依頼の報告を行った。

一気に10回分の報告を行うと、足元から光が輝いた。どうやらレベルアップをしたみたいだ。

さっそくステータスへPOINTを割り振って行こう。とりあえずこんな感じにしてみた。


******************************

名前:ケイン

職業:剣士


LV8

HP:80/80

MP:80/80


STR:8

VIT:8

INT:8

AGI:8

DEX:7

LUK:7


POINT:0


スキル:未取得

******************************


さらに10回分の依頼の報告をすると、また光ったのだった。これで本日2回目のレベルアップだ。

後は何度も掲示板と女性の間を行ったり来たりして報告を行った。

途中で2回程光り、そして最終的には以下の通りになったのだった。


******************************

名前:ケイン

職業:剣士


LV12

HP:115/115

MP:115/115


STR:11

VIT:11

INT:11

AGI:11

DEX:11

LUK:11


POINT:0


スキル:未取得

******************************


何となくだが、こうして同じ数字が並ぶと気持ちが良いよな。この調子で頑張って行こうと思う。

最後の1回分の依頼を報告して今日のところは終わりにしようと思う。


今日の成果は、レベルが2つ上がったことと、銅貨を99枚も稼いだことだ。

今までは1日で銅貨1枚の稼ぎだったのに、今日だけで99日分のお金を稼いでしまった……本当にこんなにもの大金を貰っても良いのだろうか……

こんな大金なんて持ったことが無かったので、手が震えている……

唯一の救いは、この大金がストレージに入っているため、盗まれることが無いってことくらいだな。普通だったら、とてもじゃないが怖くて持ち歩けないぜ。


何だかんだで大金持になってしまったので、約束通りに母さんへ美味しい食べ物でも買っていってあげようと思う。

とりあえず家に帰る前に買って帰ろうと、街へと繰り出すことにした。



「さて、何を買っていこうかな。」



やっぱり肉だろうか、それとも滅多に食べることが出来ない卵とかも良いな。有るかどうかは分からないが、貴族様が食べるような、ふわっふわのパンってのも食べてみたいよな。

色々と考えながら歩いていると、露天が開かれている場所に到着した。



「……と言うか、ここも冒険者ばかりしか居ない!?」



どこをどう見ても商人には見えない鎧を着た人が露天を出していたり、ましろさんみたいな痴女もいたりと……って、あれましろさん本人じゃん!

とりあえず見知った顔の人を見かけたので声を掛けてみることにした。



「ましろさん、こんばんは。」


「・・・・」


「あれ? ましろさんですよね?」


「・・・・」



返事がない、たまたま似た人だったのだろうか……でも、間違いだとしても何も反応が無いのも変だよな。

と言うか、正面を向いたまま目を開けっ放しってのも何か怖いし……

俺はその場を離れようとしたら、たまたま隣で露天していた女性が声を掛けてきた。



「その人、放置露店中ですよ~」


「放置露店?」


「あら、もしかして君って初心者なのかな~?」


「あ、はい。昨日初めてここに来ました。」


「なるほどね~、じゃあ知らなくても仕方なですね~

 えっとね、通常は寝落ちや気絶すると勝手にログアウトしますよね? でも、露天用アイテムを使うと、ログアウトしていても商売が出来るんですよ~」


「はぁ、そうなんですね。」



この人も分からない言葉を使うんだな。気絶は分かるけど、寝落ちって何だ? それにログアウトってこの世界から居なくなるってことだろ? 何で居ないのに商売が出来るんだ?



「もし知り合いで連絡を取りたいならメッセ送ると良いですよ~」


「メッセ?」


「チャット機能のことですよ~、使ったこと無いですか~?」


「はい。」



すると、突然目の前にウィンドウが開いた。

いきなりだったので少し驚いたが、ウィンドウを見ると何やら文字が書かれていた。



******************************

あまりりす『こんな感じに送れるんだよ~』

ケイン  『うおっ!』

あまりりす『うおっ! ってウケル!』

ケイン  『あれ? 会話が勝手に文字になってる?』

あまりりす『それがチャット機能なのです~』

ケイン  『なるほど。』

あまりりす『メニューのチャット機能を使えば送れるから試してみてくださいね~』

ケイン  『わかった。』

******************************



なるほど、こういう使い方が出来るんだ。便利だな。



******************************

ケイン  『ところで、あまりりすって貴方の名前ですか?』

あまりりす『そうですよ~、可愛い名前でしょ~♪』

ケイン  『ええ、とっても。』

あまりりす『ありがと~!』

ケイン  『何か名前の由来とかって有るんですか?』

あまりりす『あれ、知らないですか~? お花の名前なのですよ~』

ケイン  『なるほどね。』

******************************



さて、チャット機能もどんなのか分かったし、終わりにすることにした。



ケイン  『あれ? どうやって終わらせるんだ?』

あまりりす『右上の「×」で閉じれますよ~』



なるほど、これか。

俺は「×」を押すとウィンドウが閉じたのだった。



「やっと普通に話せた。」


「あはははっ、お疲れ様~」



よし、折角なので、ましろさんに送ってみよう。

えっと、メニューのチャットだったな。


******************************

送る対象を選んでください。

  ・あまりりす

******************************



「あれ? あまりりすさんにしか送れない?」


「あー、フレ登録してないんですね~。だったら正面を向かないと送れませんよ~?

 今、私の方を向いているから私が表示されているんのですよ~」


「なるほど。後、フレ登録って何?」


「フレンド登録のことです~。フレンド登録を略してフレ登録になります~。」



そしてウィンドウが現れた。


******************************

あまりりすさんが友達登録を希望しています。


 友達登録を行いますか? はい/いいえ

******************************


知り合ったばかりなのに登録しても良いのだろうか……あまりりすさんは、こっちを見てニコニコしている。

そうだな、あまりりすさんから来ているんだし、登録しても良いんだろうな。

俺は「はい」を押した。



「これで離れていてもチャットが出来ますね~♪」


「そうなんですね。」


「うん、さっきのリストに表示されるから、何か聞きたいこととか有ったら声を掛けくださいね~。」


「分かりました。色々と教えていただき、ありがとうございます。」


「いえいえ~」



さて、早速教えてもらったんだし、ましろさんにチャット機能を使ってメッセだっけ? を送っておこう。

ましろさんを正面にしてと、メニューからチャット機能を押す。


******************************

送る対象を選んでください。


  ・ましろ

  ・あまりりす

******************************


なるほど、確かに正面に居る人と、先ほど友達登録をしたばかりの、あまりりすさんが表示されている。

とりあえず、ましろさんを押してウィンドウを開いてっと。



******************************

ケイン『えっと、こんばんは。ケインです。』

******************************



ふと、何を言えば良いのか分からない。と言うかこのくらいしか思いつかなかった。

まあ良いか。とりあえずメッセは残したし、ウィンドウを閉じることにした。



「送れました。」


「そっか、良かったですね~。」


「はい。」



送ったと言っても挨拶しか出来なかったが、まあいいや。


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