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日常

さて、そろそろ仕事へ行く時間だ。

俺は鍬を持つと畑へと向かうことにした。


畑に向かって歩いているのだが、いつもと感覚が違うことに気が付いた。

普通に歩いているのだが、気持ち歩く速度が上がっている感じがするのだ。

それだけじゃない。持っている鍬の重さも微妙に軽く感じたのだ。



「これって、もしかして『MMORPG』の効果か!?」



確かレベルが上がったことでPOINTが余っていたよな。もし上げたとしたら、もっと足が早くなったり、力が強くなるのかもしれない。

いっそのこと上げてみるか? いや、よく考えてから上げるべきだろう。前回は上げてないINTやLUKも気になるしな。それに一度上げてしまうと戻せないらしいからな。、

そんなことを考えていたら、あっという間に畑に到着してしまった。



「うん、やっぱり早くなっているな。」


「よぉケイン、今日は来るのが遅かったな。」


「ジャック、おはよう。ちょっと色々有ってな。すぐに始めるよ。」



とりあえずステータスについては後で考えるとしよう。

まずは畑を耕すことにした。


ザクッ! ザクツ! ザクッ!


やっぱり力が強くなっているな。いつもより深く掘れている。


ザクッ! ザクツ! ザクッ!




・・・・




「ふぅ~終わった。」



今日の予定していた場所まで掘り終えてしまった。VITが上がったせいか、いつもより疲れていない感じだったので楽だったな。

ふと、ジャックの方を見てみると、まだ10分の1ほど残っていた。いつもだったら同じスピードだったのだが、AGIが違うと、こうも差が出るのか。

少ししてジャックも畑を掘り終わったみたいだ。



「ケイン凄いじゃないか。調子が良かったのか? それとも何か畑を掘るのに良いスキルでも貰ったのか?」


「畑を掘るスキルじゃないんだが、何と言ったら良いのかよく分からないスキルを貰ったのは確かだな。」


「何のスキルを貰ったんだ?」


「『MMORPG』ってスキルだ。」


「『MMORPG』? 何だそりゃ。」


「すまんが、俺もまだよく分かっていないんだ。」


「だよな。そんなスキル聞いたことも無いもんな。

 まぁ、何かわかったら教えてくれよ。」


「ああ。」


「よし、この話はおしまいにして種まきをしちゃおうか。」



俺たちは、引き続き畑仕事の続きを行うのだった。




・・・・




日が落ち、今日も仕事が終わった。



「じゃあまた明日な。」


「また明日。」



ジャックと別れた俺は、家に向かって歩き出した。

歩きながら考える。思ってた以上にステータスの変化による恩恵は高そうだ。これならこの世界でも冒険者としてやっていくことも出来るかもしれない。

いっそのこと転職でもしてみるか? ……そうだな。まずは母さんにどうするか相談してみるか。


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