警察
チウの警察と関わったエピソード
「警察」
山中 千
チウは、家を飛び出した。通っていた心療内科の帰りで、睡眠薬と精神安定剤を貰ったが、こんもので自分が正常に成れると思えず、死にたかった。
家を飛び出したチウは、JRに乗って、絶望と一緒に電車に揺られた。窓の外の景色は、夜景が綺麗だった。
新大阪に到着した。
改札を出ずに、歩き回った。引きこもっていたチウにとって、外の世界、しかも都会ということで、目のチカチカする思いだった。
書店が、あった。文字を読むのが、大変の状態だったが、また読んでみようかな、と思った。
家に帰る。すると警察官が来ていた。母親が、捜索願いを出していたのだ。チウの携帯電話は充電が切れていて、連絡出来なかったのだ……。
「よかった、よかった」
と感極まり、その様子を警察にアピールするかのような両親を冷めた目で見ていた。
「チウさんですか?お話聞いてもいいですか?」
半ば、強制的に話をさせられた。
警察官は、二人。一人は、大柄の50代のベテラン。もう一人は、20代後半の美人な女性だった。
チウの精神状態について、女性警察官が、話し終えたところで
「どうして家を飛び出したのですか?」と女性警察官が聞いてきた。
両親の前で、家族が大嫌いだから、とは言えず
「外に行って楽しみたかったから」
と答えると、女性警察官は
「もう子供じゃないんですからもう少ししっかりしてください」
とやれやれ、といった様子だった。
チウは、祖母の家にいた。
実家が嫌で、家出をした。
小説を書いていて、休息に、コンビニに行った。
深夜の緩やかな風は、心地よく、心の解ける思いだった。
煙草を吸っていると、パトカーが泊まり
「すみません」
と警察官が、二人パトカーから降りてきた。
チウの素性を質問攻めにして、財布の中身を細かに調べ
「ありがとうございました」
と言って、帰っていった。
あまり、気分がいいものではなかった……。
なんか、もう少し配慮してほしい




