第2回「たいへんっ!? ヤンキー蜂使いの来襲!」
怪原珠飛亜(以下:珠)「はいどうも、おはこんばんちわ~!! りーくんのおねえちゃんの、怪原珠飛亜ですっ☆
いやー、久しぶりの『すひあん・いんたびゅ~!』だねぇ……みんな元気にしてた? おねえちゃんは元気だよっ♡
そしてそして、今回のゲストは~……?」
有村大河(以下:大)「なんで俺が……死人だろ」
田崎蘭子(以下:蘭)「久しぶりだな、タイガ。冥界では元気にやっているか?」
珠「というわけで、不思議な力で降霊されたタイガくんと、ランちゃんですっ! ほんとならわたしとは結構重い因縁があるけど、そこは大人の対応でいくよっ!(額に血管を浮かべながら)」
大「ぜんぜん信用できねえんだが!?」
蘭「クハハ。お手柔らかに頼むぞ」
珠「ま、それはそれとして。前回の『いんたびゅ~』から今回までに、色んなことがあったねえ……。こっちの世界では1週間くらいしか経ってないけど、読者のみんなの世界では……え、ほぼ1年!? 連載開始からはもう1年突破してる!? あれま、これは本当にご無沙汰だったんだねー……みんな、ごめんね? そして連載1年突破おめでとう! ぱちぱち~!」
大「(けだるげに手を叩く)ま、俺は結構早い段階で死んだけどな」
蘭「(軽めの拍手をしながら)この8ヶ月ほどは、ずっとわたしとかけっこしてたからな。いやー長かったぞ。あ、作中では1日の出来事だが」
珠「おお、バリバリのメタ発言だねランちゃん……あ、言い忘れてたけど、ここ結構平気でこういうセリフあるから、慣れないヒトは構わずお出口の方へっ☆」
大「物騒だなオイ」
珠「さてさて、じゃあ本編の振り返りに移ろうかな。えーっと前回は……第4話まで振り返ったんだったね。うわあ、だいぶ進んじゃったし、さすがに1回ではきついなあ……何回かに分けて、みどころだけ紹介するスタンスにしようかな」
大「定期的にやらねえからそうなるんだよ」
蘭「まあまあ。ずっと珠飛亜のテンションで書き続けるには作者がもたんらしいのだ。相当余裕がある時にしか書けないそうだぞ、これは」
珠「え、何それショック……(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑)そ、それはそれとして。まずは、タイガくんとの戦いから見ていくよっ☆」
珠「えー、まずはつづきの第5話から。このお話でいちばんインパクトがあったのは……やっぱり、リンディ先生だよね!」
大「ああ、あのハレンチ女か」
蘭「タイガ、顔が赤いが?」
珠「あ~っ、タイガくん先生のことそういう目で見てたんだぁ? やだあ、ヘンタイ~(///∇///)」
大「ちちちち違う!」
蘭「どうもうちの男共はウブでいかんな。お前、前世でオルフェウスの妻を追い回してた積極性はどこに行ったんだ」
大「人の黒歴史をほじくり返すなァ! あれから責任感じて女が苦手になっちまったんだよ!」
珠「えっと、資料によると……え、そのオルフェウスさんの奥さん、追い回された末に蛇に噛まれて死んじゃったの!? それから、夫が冥界に下って妻を取り戻そうとする冒険に出る……って、タイガくん諸悪の根源じゃん!クズ野郎じゃん!」
大「悪かったっつってんだろ!まさか蛇を踏むなんて……ああ、思い出したら沈んできた……俺はなんてことを……」
蘭「よしよし、落ち着け。次いくぞ」
珠「ごほん、気を取り直しまして。大河くんを倒して、次のみどころは……ダダン!
りーくんとわたしのラブシーン♡」
大「姉弟の絆を確かめ合ったシーンな!?」
蘭「英単語の『Love』は家族に対しても使うぞ? そう考えればなんの問題もないのでは」
大「いちいち前提をくつがえすようなことを言うなお前は!話が進まねえだろうが!」
蘭「はいはい、わかったわかった……でも、そのラブシーンも、タイガによって水を差されてしまったんだよな」
珠「そーなのー! んもう、あのままいけばキス間違いなしだったのにぃ~! いらない虫なんか送ってきて、この、このっ! (ボカスカ)」
大「(腕でガード)ぜってーそうはなってなかったと思うけどな!? で、それからは俺と珠飛亜先輩のドッグファイトよ」
珠「厳密にはキミの蜂との、ね。必殺・汛瀑螺旋葬の炸裂! あれはテンション上がったよね~、見事に罠にハマってくれるもんだからさ!」
大「いや、ハマったのはアンタだろうが。結局俺の『兵士たち』はまだまだいたんだからな」
珠「マジレスやめて! ヒトがいい気分になってたのにぃ~!!」
大「ヒトでなしの化け物が何ほざきやがる」
珠「はあぁ!?」
蘭「いちいち喧嘩しないでもらえるか……そろそろわたしも収めるのに疲れてきたぞ。ああそうか、こうなるから大河編の後にはインタビューがなかったんだな……」
大「えー、それでだ。そっからは形勢逆転、俺の登場と怪原理里の復活だな」
蘭「あのあたりの貴様は失態が多かったな。ペラペラとこちらの情報を流しおって……そもそも、わざわざ出ていかなくとも殺せただろうに」
大「う、うるせー!どうせ勝てるって思ってたから油断しちまったんだよ!」
珠「そのあとわたしたちにもっぺん大逆転されちゃってんだからザマあないよね、ぷくくー♡」
大「な、なっ…………で、でもだぜ。蜂の壁で邪眼をかわしたりよ、オレってばなかなか善戦したんじゃねーの」
蘭「まあ確かに。あれは大河にしかできない芸当だ。実際、理里くんの邪眼に対抗しうる奴が果たして何人いるか……わたしはその一人だがな?」
珠「え?ランちゃんの能力はただ速く動けるだけでしょ?なんでりーくんに対抗できるの?」
蘭「簡単な話さ。邪眼を使われる前に肉薄して殺せばいいだけだ」
珠「……とことん脳筋だねランちゃんは……」
珠「そいで、りーくんのフルパワー発動で戦いは終わって。意味深な捨てゼリフとともにタイガくんは退場。その後殺人の自覚やらなんやらわたしの説法やらいろいろあって、『蛇媓眼』命名、謎の女性の登場で1章2節はEND……」
蘭「まあ、言っちゃうとわたしだな。いやあ、短いようでなかなか濃かったな……」
大「だろ? 邪眼覚醒から初めての敵として、けっこう印象に残ったと思うぜ、俺はよ!」
珠「ま、その後ランちゃんに全部もっていかれるけどね」
大「それを言うなぁ!!」
蘭「ふっふっふ、やはりわたしほど『キャラが強い』奴はそういないようだな。おまえなどわたしに比べりゃへっぽこだ、へっぽこ」
大「べ、別にいいんだよそういうのは……俺は英雄なんだから。正義のために戦う、英雄なんだからよっ(涙目)」
蘭「ふははは、やはり勝利というのは気分がいい!」
珠「内輪で何してんのあんたたち……ま、今回はこの辺りで終わりかなー。次回は蘭子編をダイジェストでふりかえるよ!」
蘭「半年にわたって描かれた『かけっこ』……その追想録だ。皆、存分に楽しみにしておけよ!」
大「ようやく俺の出番も終わりか……おい、そろそろ帰っていいか」
珠「ダメ!キミが帰るとツッコミ不在のカオスになるから」
大「ええ……」
《つづく》