ふと見上げると
目を瞑り深く息を吸って、全身の力を抜くように息を吐き出す。
これを3回ほど繰り返す。
子供の頃にはわからなかった空気が美味いというのがよくわかる気がする。身体の中を洗い流してくれていると錯覚してしまうほどだ。
都会あの重苦しい空気の中では一切感じることのできない特別なものだ。
都会の空はなんだか狭い。高層ビルが立ち並ぶせいもあるのだろうが、上からものすごい圧力をかけられている気分になる。
まるで、会社の中にでもいるかのような気分になってとても居心地が悪い。
空までもが余裕がなさそうに見える。
そのせいか星の数も少ない。そしてつまらなそう。
それに比べて田舎の空は、どーんと余裕に構えている。星も自分の存在を思いのままに輝かせている。こんな愉快な空があることを都会の空は知らないだろう。
見上げると最近知った星座がはっきりと浮かんでる。
都会の空にも田舎の空の余裕を見せてあげたいな。