09 考察
自動回復スキルはHP自動回復スキルに変更しました。
ステータスを確認する。
名 前:鈴木一郎
職 業:会社員
L V:2 <1UP
H P:110/110 <10UP
SKP:49/52【55】 <5UP
M P:55/55 <5UP
STP:55/55 <5UP
攻撃力:33 <3UP
防御力:33 <3UP
素早さ:12 <2UP
器 用:12 <2UP
知 力:33 <3UP
羞恥心:38
状 態:正常
スキル:HP自動回復R1、痛み耐性R1、鑑定R1
特 別:言語理解R2、移動距離に応じて経験値取得R1
称 号:生還者、新米勇者、回復力が尋常じゃ無い人
スキル習得ポイント:90 <2UP
スキル習得ポイントが2増えたのは凄く嬉しい。R1スキルはポイント3以下で覚えられるものが多い、LVUP毎に2ポイント増えるのが確実なら色々と夢が広がるんだけど。
全然LVが上がらなかったけど、今日上がったという事は、電車での移動でも経験値取得出来たんじゃないのか? あとはGを倒したのも経験値取得に関係している可能性もある。
でもGを数匹倒した位でLVUPするかと言われるとちょっと考えたらおかしいか。いずれにしても検証すべきことが増えたな、ノートにメモっておこう。
しかし基礎パラメータだけど、この調子でLV100位まで行ったら、もう人間じゃ無くなっているかも知れないな。まあLV10が上限って可能性もあるし、その辺を気にしても仕方ないか。
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いよいよ退院となった。病院で退院の手続きを行う、そしてシャルとエマにお別れの挨拶をするが、シャルが抱きついて離れない。
「イチロー嫌だ! 居なくなったら嫌だよーずっと一緒に居てよ」
顔を私のお腹に埋めながらグリグリと押し付けてくる。おふっ、嬉しいけど、そういう訳にはいかないのですよ。
「シャル我慢しなさい、イチローにもイチローの生活があるのよ」
「うっうっ」
泣いているシャルの頭を撫でながら思う、可愛いなあ、じゃなかった、ここで甘い言葉を言うと病院に何度も顔を出す必要性が出て来て、自分のレベル上げを阻害する事になりそうだなと。でも可哀想だし、うーん。
「エマ、シャルとラインとかしても良いかな?」
偶にメールやラインする位なら良いよね。ずっとは無理だけど、ちょっとなら。
「良いのイチロー? お邪魔じゃなくて?」
「必ず連絡してよ! イチロー!」
二人と新しく契約したスマホの連絡先を交換した。そうそう中村さんから連絡先を交換して欲しいと言われたので交換したけど、まあ私から連絡するのも厚かましいというか、以前の事を利用しているような感じがするから、控えようかなと。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
甥の一郎が退院したので、家で退院祝いをすることにした。今一緒に家に向かっている、今日は久しぶりに娘の雅美と三人での食事になるわね。既に料理の仕込みも終わっているから、夕飯までの間ちょっと時間が空いちゃうわね。
「清子さん、あの、その…」
一郎が何かを言い難そうに話しかけて来た。ん? 外じゃ言い難い話なのかしら? だったら家に着いてから話せばいいのに。もしかして、雅美にも聞かせたくない話だったりして。それって何なのかしら?
あっ先日言っていた相談の件かしら、あらやだ、そんなつもりで夕飯に誘ったんじゃないのに、でも一郎がどうしてもって言うなら、考えてあげない事も無いわ。
「こんなお願いをするのは、どうかと思うのですが、今度清子さんの家でやりたい事がありまして」
やりたい事! なんてストレートな表現を。
「ちょっちょっと。何を言っているの! 家には雅美も居るのよ」
「分かってます。なので家から出て行って貰らうのは大前提です」
ちょっ、ふっふたりっきりになって何をすると言うの! こんなにグイグイ来る子だったかしら、どうしましょう。
「で、ですね。そのお願いというのはですね」
「ちょっ、ちょっと待って一郎。こんな外で話すような話では無いのでは?」
「そっそうですね。確かに周りから変な目で見られちゃうかも知れませんから。あっちょっとそこのドラッグストアに寄っても良いですか?」
ドッドラッグストア! 何を買うのよ! ドラッグストア! 一体何を買うのよ! どうしましょう、聖子! どうしたら、私どうしたら良いの? ん!?
「そっそれナニ? どうするつもり?」
「バ〇サンですよ。後で説明しますね」
「ちょっちょっ買うのはバ〇サンだけなの?」
「コンバ〇トも念のため買いますね」
「それゴキブリ退治用の製品よね?」
「そうですね。実はどうしても今度私の手でバ〇サンを実施したくて。自分の家ではもう実施済なので、今度バ〇サンをさせていただけないかなと」
「はあぁー! あぁ~ん!!」
「いたた、何するんですか。いや変な事を言ってすみません」
思わず後ろ回し蹴りを喰らわしてしまった。恥ずかしい!! なにこんな恥ずかしい事に! ムカつくから、一郎を真正面から両手でがっしりと抱きしめる、正確には両肩から首の辺りに手を置いて強く引き寄せると一郎の顔が下がり、急接近する。
「えっえ?」
戸惑っているところに膝蹴りをみぞおちに叩き込む。蹴るべし、蹴るべし、蹴るべし。
「痛いですよ。いきなり何をするんですか。酷いなあ清子さん」
むー全然痛そうじゃないわね。久しぶりだから鈍ったかも知れない。あーもう、恥ずかしいわ、まったく。
きりが良かったので、ちょっと短いですがこのくらいで。ブックマークや評価ありがとうございます。大変励みになります。頑張ります。更新頻度は遅いし、平日は仕事があるので、多分週末にアップする事が多いと思います。
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