3-24 アメリカ大使館2
2020年1月25日公開分 五話目。
3-20 中村さん4から公開
執務室にはビルとトム、トムは首席公使代理という立場らしい、それと神様と私の4人だ。ソファーに座ってお茶を飲む、が、ソファーが柔らかすぎてお茶が飲みにくい…。
「時間が兎に角惜しいのじゃ。無駄な時間を費やすとアメリカで更に不必要に人が死ぬのじゃ。今回の打ち合わせの目的は本当に神の力があるのか、その真偽を確認すると考えて良いかや?」
「はい確かに、その通りです」
ビルが肯定し、トムも頷いている。
「腹の探り合いや、相手より優位に立とうなどの愚かな駆け引きは止めるのじゃ。こちらは善意で手を貸すが、くだらない駆け引きをするなら手は貸さないのじゃ。
なのでこちらも取っておきの情報を伝えるのじゃ。それは隠し事をしない、全面的に協力をするという意思の表れだと思って欲しいのじゃ」
「分かりました」
ビルが返事をする。
「こやつは死者を生き返らせることが出来るのじゃ」
「!? オーマイゴッド」「…」
ビルとトム、二人とも相当驚いている。
「勿論条件は有る。主なところでいえば、死んでから日数がそれ程経過しておらん事、死んだ者が死んでいる間に転生しておらん事、死体が有る程度残っておる事、死体が近くに有る事、身体的な寿命では無い事などじゃ。あとアンデッド化した死体は無理じゃ。命が体から離れており既に転生の流れに乗っておるはずじゃ」
二人は驚きっぱなしだ、人が生き返ると言ったらそれは人の領域じゃないはずだし。
「アメリカでは金属鎧殺人鬼じゃったか? 何とか戦闘は出来ておるんじゃろ? 相手を倒せているのじゃろ?」
「はい、一応。ただ最近では小銃では駄目で大量の爆弾や砲弾などでダメージを与えないと厳しい状態です」
「そうじゃな。化学兵器なども使わんと厳しいじゃろ」
「そのような情報は知らされておりませんので…」
ビルとトムはそこまで知らなかったのか、特に慌てたような様子は見えなかった。
「一郎の応援歌を聴かせる事で兵士たちが持つ武器の威力があるのじゃ」
「「はあ?」」
間が抜けたような声を出す二人。
「一般的な常識を超えるのじゃ。死者が生き返るのじゃ、今までの常識を一旦置いておくのじゃ。こやつが応援をしたら武器の威力が上がるのじゃ。どれ位上がるかは分からんが今までよりも戦い易くなるはずじゃ。またアンデッドを倒すための魔法も唱えられるのじゃ」
「魔法ですか…、先ほどの治癒も魔法なんですか? 死者の復活も魔法ですか?」
「そうじゃ魔法じゃ。人を生き返らせるのは魔法というよりも技能かや? まあそこはどうでもいいのじゃ。ただ、人を生き返せる能力を持っているのは一郎だけじゃ。他にはこの能力を持っている者は居らん。もし兵士が死に、その死体を持ち帰ってくれば一郎が復活させることが出来るのじゃ」
「凄い! という事は死んでも死んでも復活させて、何度でも戦い続けられるという事ですか?」
「先ほど条件を伝えた筈じゃ。無理な場合も有るのじゃ。一郎のSKPを利用するので無制限に使い続けるというのも無理じゃ。しかし一日に百人位は余裕でいけるじゃろ。それと生き返った直後は弱体化しておるから一週間程度は休む必要があるのじゃ」
「一日百人!!」「死んだ状態から一週間でまた戦える状態になるのですか!!」
「ああ、あともう一つ。復活は高度な技能であるため対価が必要じゃ。一人に付き十万。失敗しても一万は貰うのじゃ」
あれ一万円じゃ無いの? 子供割引だった? それとも値上げ?
「金額はこの場ではお約束出来ませんが、持ち帰り検討させて下さい。もしそれと同じ能力を私たちに授けていただく事は可能でしょうか?」
「駄目じゃ。ビル、もしその能力をロシアや中国などの一部の人間だけに授けたとして、アメリカは納得するかや? 世界のバランスを壊しかねないほどの力をもっておるのじゃ。これ以上勇者を増やすつもりは無いのじゃ。
まずは自国内で我の支援が必要という事を関係者に調整するのじゃ。そしてこれらの能力を理解した上で、どう協力して欲しいのか検討するのじゃ。それとまだまだ確認したい事があるじゃろ、再度打ち合わせをするのであれば連絡するのじゃ。専用の通信機器があった方が便利だと思うのじゃ、その用意はそちらに任せて良いかや?」
「分かりました。通信機器は別途ご用意させていただきます。関係者で内容をつめ、出来るだけ早急にご連絡致します。機器の手配が出来次第連絡致しますがどちらに連絡すれば良いでしょうか? 分かりましたヨンミュージックにまずはご連絡致します」
「それと現状じゃと魔族が増える一方じゃ。なので魔族を減らすために世界の理を変えるのじゃ。そのためには力、とりあえず神力が必要じゃ。それを集めるには魔族を怖がらず我を称える気持ちが必要じゃ。あとお金が必要じゃ」
「神力? 神力は何となく理解できますが、お金は何で必要なんですか? それといか程必要なのでしょうか?」
ビルの質問に神様が返す。
「魔族は魔族の素のようなものが一定量溜まると魔族になるのじゃ。それは魔族の個体が成長ともに体内で自動で増え続け、また魔族を恐れる事でも増えるのじゃ、とりあえずわかりやすく魔素と仮置きするのじゃ。
魔族が死んでも魔素は減らん、それを別の生物が取り込む事で連鎖が続くのじゃ。それを断ち切らないとならん。
そこでじゃ、魔族を倒すと魔素を別の物に変換するのじゃ。無くすことは出来んが変換する事は可能じゃ。魔素をお金とアイテムに変換するのじゃ。これで金目当てに魔族を倒す者が増えるはずじゃ。この世界の理を変えるのに約100兆円必要じゃ、何事にも対価が必要なのじゃ」
「100兆円ですか…。世界各国で神様の力を信じてもらえないと、その金額は集まらないと思いますが」
「ビル、それは国連などの各国の代表が集まるような場所で演説する必要性がありそうじゃな。アメリカでもまだ我の力を信じきれないじゃろ、これから協力し実感出来た時点で良いので協力を頼むのじゃ。
ああ、それと瞬間で移動出来るのじゃ、アメリカで打ち合わせる事も可能じゃ何時でもどこでも合わせる用意があるのじゃ。デモンストレーションでも何でもやってやるのじゃ、無駄な時間を極力減らし、最善となる行動を選択するのじゃ。今回はこれで帰るのじゃ」
「分かりました。よろしくお願いします」
ビル、トムと握手を交わし、別れの挨拶をした後、神様が手を出して来たので握る。一瞬にして景色が変わり、ヨンミュージックに戻って来た。どうやら会議室のようだけど誰もいないので椅子に座る。
「はぁ~」
思わずため息が漏れた。やっぱり身分が高い人と会うのは緊張するわ。それに銃で撃たれるし、というか銃で撃たれて平気とかもう人間やめちゃってるだろ。疲れたわ、自販機に行きゼロカロリーのコーラを買って喉に流し込む。ゲップ。
「よくそんなものが飲めるのじゃ」
神様は渡した緑茶を飲んでいる。炭酸系の飲料は好きではない様です、美味しいのになあ。
「これからどうなるんですかね?」
「あとは相手次第じゃの。数回力を見せた後、信じれば協力を申し込むじゃろ」
そうか、あと1,2週間位かな戦闘に駆り出されるのは。とりあえず、PC内のデータ整理だけでもやっておきたいな。神様と同居しているから変なサイトや動画見れないし、もう消しちゃっても問題無いだろ。無事に帰ってきて一人暮らしを始めたらまたムフフなサイトとかを登録すればいいだろうし。ああ、でもその前に担当さんや上司に現状を伝えとかないとな。
担当さんの席に移動すると、あまり聞きたくない言葉を掛けられた。
「名無しさん。今度は日本政府から連絡が来ています」
今回はここで終了。また来月末をめどに。
PCが壊れた。奇跡的に復活してやったーと思って使ってたらHDDが完全に死んだ。
それと体調不良で1週間以上会社を休んだんで仕事が溜まってます。
なので次回の更新量は少ないと思うよ(予防線)
それとノース編が書けないんだよねえ。
超端折って、なんでアンデットが居るのか
ノースに苦しめられている経緯を書かないと、うーん。
コメント励みになるので、ぜひよろしくお願いします。
展開に関する話や質問はネタバレになるので返せないので
その辺はいい感じお願いします。
では良い読書生活を。




