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異世界転生しそこなったけど、スキルは貰えたので現実世界で楽に生きたい  作者: ぐわじん
芸能人、歌手を目指す

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2-18 決意

2019年2月17日、公開分六話目。


2-13 中村さん3 から公開しています。


 今年のGWは忙しかった。例年ならネトゲしたりゴロゴロしているだけだったけど、人前で歌う機会が増えたから。やっぱり大手の事務所は凄くて、スーパーの屋上や駐車場でのイベント等が頻繁にあって、その前座に呼んでいただいた。


 来ている人は芸人を待っているので、私の歌何て聞く気も無かったんだろうけど、歌っている間に手拍子を貰ったり、終わった後に拍手を貰えると物凄く幸せになれた。まだお金には紐づいてないけど、地道な活動がきっと成果に結びつくと信じて今は一生懸命歌っている。


 そしてメジャーデビューしたら、再度シャルに会いに行こうと思う。もうシャルとの連絡が途絶えて二カ月位経った。最初は具合が悪いからという事だったけど、ラインの回数も減って、返事も貰えなくなった。エマとの連絡も途絶えているのできっとシャルに嫌われてしまったんだろう。


 シャルには本当に悪い事をしてしまった、なので一人前の歌手になったら、もう一度会いに行こうと思う。応援してくれると言っていたし、歌手なるという約束、まあ独りよがりの約束かも知れないけど果たせたら会いに行こう。さて、横浜に着いたのでブブレに向かう。


 ブブレの前に着くと既に五十人位の人が待っていてくれた。でもここで歌うのもあと少しだ。これ以上人が多くなる場合、警備員を置いて欲しいと商業施設の方から言われてしまったから。二時間程歌った後、観客は百人を超えていた。


「今後どこで歌うのですか?」

 マスクちゃんが尋ねて来たけど、今のところの予定は無い。商業イベントが入ればそこで歌うけど、こんな感じで歌うのはしばらく出来なくなる。なのでしばらくは動画専門かな、決まったらツイッターで告知する旨を伝えた。



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 仕事から帰って部屋の明かりをつけると部屋の隅で何かが動く。いつもぎょっとするけど、音に反応するおもちゃだ。ファンからプレゼントとしてもらったので、飾らないのも悪いから置いてあるんだけど、音に反応するから正直うざい、いや嬉しいんだけどね。


 テレビでニュースをみながら夕飯を食べる。しかし、まあアメリカは大変な事になっているな、ここ数カ月金属鎧の殺人鬼の話がテレビで取り上げられない日は無い。今のところ金属鎧殺人鬼は宇宙人説が有力な説となっていた。


 そりゃそうだよね、テレポートする人なんて普通は考えられない。しかも死んでも死んでも別の場所で生き返って殺人を繰り返すとか怖すぎるわ。ホラー映画並みだよね。アメリカでは銃規制を緩くしようという論議が持ち上がっており、待てない人たちは既に緩い地域に引っ越ししている事例も出始めている。


 殺人鬼の目撃情報があったらそれを書きこむためのサイトが国主体で運営されており、フェイクを書き込んだ人には禁固刑が科せられる事になっているけど、それでも嘘を書きこんで逮捕されている人が後を絶たないらしい。人命が掛かっているのにな、まったく。


 まあ日本で良かったわ。でも日本に来たらどうしよう? その時は戦闘スキルでも覚えて戦うかな勇者だし一応。でも武器も無いしな。投擲術があるからその辺に落ちている物や、お店があれば売り物でも投げれば戦えるかな? でも拳銃、ハンドガンみたいな武器だとダメージが与えられないらしいって噂されているから無理か。投擲ももう一段階上げれば拳銃位のダメージ出そうな気もするけどなあ。


 ん? ラインの着信だ事務所からだな。んー明日急だけどイベントに出れないかって、出る人が急病になったのか。まあどうせ歌う予定無かったし良いか。相手は外人さんねえ、“英語行けるよね?”には“行けます!”と返事をしておいた。昔の自分には無いがっつきさ? みたいなものが最近出て来た気がする。



 外資系の企業の創立五十周年パーティーという事で、そこで生バンド演奏を行う事になっていた。そのバックコーラスとして参加する。既に音楽活動をして半年以上大体七カ月位か? 歌のレッスンも受けたし勉強も大分したので楽譜の読み方も分かるし、簡単に練習すれば合わせる程度は出来る。まあスキルのお陰なんだけどね。


 ステージ上での演奏も終わり、後は立食スペースの端に移動してBGM程度に楽器を演奏したり、それに合わせて歌を歌う事になっている。まあ自分はバックコーラスだから合わせる程度なんだけどね。


「イチロー、この曲歌える?」

 お客様からのリクエストらしいけどメインボーカルが曲を知らないらしい。この曲なら聞いたことがあるから歌えるな。でもバンドのメンバーも知らない人が居て演奏出来ないって言うから、アカペラで歌わせてもらった。


「凄い! 上手いね君」

 曲が終わる頃には人だかりが出来ていた会場の端なのに。そして終わったら盛大な拍手を貰った。他にも歌えないかとリクエストを貰ったので、パーティが終わるまで何曲か歌わせて貰った。

 メインボーカルの人には悪い事しちゃったけど、気にするなって背中をパンパンと叩いて励ましてもらって、チャンスをものにしろよってウインクしてきた、外人って本当にこんな事するんだな。


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 テテテテッテッテッテー、やけに短期間でレベルが上がるなと思ったらユーチューブ側の動画再生数がバズってた、英語の歌の一曲が三十万回を超えてた。これで歌唱スキルR4に必要な熟練度も溜まったので、きっとR4にしたらもっと上手く歌えて歌手になる事ができるだろう。うひひ頑張った甲斐があったな。少し気になるのは金属鎧殺人鬼だけど、まあ日本に来てから考えればいいか。


 今日はこの後、久しぶりに清子さんと一緒に倉庫でバルサンをする予定だ。まあ経験値は溜めるだけ溜めた方が良いからね。ブルブル、ブルブル、スマホが揺れているエマから電話だ。久しぶりだなどうしたんだろう。


「イチローお久しぶり。実はお願いがあって連絡したの、近々病院に来て貰えないかしら? シャルの容態が悪いの、だから一度」


「行きます! これからでも良いですか? じゃあ行きます」


 今日の予定をキャンセルするため清子さんに連絡したら、清子さんも行きたいとの事なので一緒にシャルの病室に急いだ。病室に入るとシャルは寝ていて、エマと軽く挨拶をした後、丸椅子に座ってシャルの寝顔を見る。


「今は睡眠薬と鎮痛剤を貰って寝ているからしばらくは起きないわ」


「その、どのような容態なのですか?」


「実はね、シャルはもうそれほど長く生きられないの…」「そっそんな」


「だからね最後に、というか…。生きている間に一度会っておいて…。お別れをしておいて貰った方が良いかなって…。


 本当はね、シャルからはイチローには連絡しないでって言われてたの」


「そっそう、そうですよね」

 思い当たる節があり過ぎる。本当に申し訳ないと思う。


「違うの! そうではないの! シャルはね、イチロウは歌を頑張っているから、きっと調子が悪いと分かったら…お見舞いに頻繁に来るだろうし…、そしたらイチロウの夢を邪魔しちゃうからって…。私は長くないから、イチロウに……歌手…」

 エマは泣きながら、言葉は途切れ途切れになりながらもシャルの想いを伝えていたが、もう喋れない状態になっていた。側に行きエマの頭をそっと抱きかかえると、より一層泣き出した。エマも辛かっただろう、誰かに頼りたかったんだろうし、私も涙が止まらなかった。


 シャルがそんなにも思っていてくれたとは知らなかった。なんて馬鹿だったんだろう、自分が情けなくなる。


「エマ、シャルはもうどうやっても治らないの?」


「無理よ…手は無いわ。あったらとっくに手を尽くしているわ。でももうどうにもならないの…」


「あとどれくらい生きられるの?」


「正確には分からないわ…。でもそう長くは無いの…」

 首を横に振り分からないと答えるエマ。あー一体どうしたら良いんだ。無い頭で一生懸命考える。そして思いつく。席を立ち包丁を手にする。そして部屋を出ようとすると清子さんが立ちはだかった。


「一郎! 何をするつもり、ここは通さないわよ」

 両手を広げて、行く手を阻止する。


「いきなり包丁を持って部屋を出るなんておかしいでしょ、ちゃんと説明しないさい」

 説明している時間など無いのに。


「ッチ」

 思わず舌打ちが出てしまった。部屋の隅に移動し、手に包丁を刺す、ブスリ、刃は手のひらを貫通して血が垂れる。


「「…!」」

 二人が驚愕しているが、そんな事はどうでもいい。脳内に言葉が響く。


「2ポイントを消費し、光魔法スキルを習得しますか? “はい”、“いいえ”」

 はいだ!


「光魔法スキルを習得しました。パッシブスキルなので常時発動します。ライト、ヒールを覚えました」

 包丁を抜き、鑑定でHPが減っている事を確認してからヒールを唱えると血が止まり、HPが回復しいていた。つまり魔法は存在するし有効に機能するという事だ。 


「なんなの一郎! ちゃんと説明して頂戴。包丁で手を刺して一体何がしたいの?」

 手の血をハンカチで(ぬぐ)うと傷口はふさがっていた。


「一体どういう事なの?」

 清子さんの問いかけを無視して、シャルにヒールを掛けるが特に変化はみられない。鑑定をしても私の知っている情報しか表示されない。


「1ポイントを消費し、鑑定のスキルのランクを上げますか? “はい”、“いいえ”」

 はいと答えて、鑑定のRを2に上げた。そして再び鑑定をする。


名 前:シャルロッテ・ランゲ

H P(ヒットポイント):10/10【30】

状 態:難病


 難病ってなんだよ、とは言え状態が見えるようになったので治すことが出来れば確認出来るな。これからどうするのが一番良いのか、考えろ、考えるんだ。どうすれば最適なのか…よし。


「一郎ちゃんと答えて!」


「はい、一人前の歌手になります!」


「はい?」「え?」

 今週はここまでです。この話まで公開しないと、一郎がとんでもない屑で終わっちゃいそうだったので。本当は続きをもう少し書いてから話が通じるようにしてから、公開したかったけど、そうすると来週以降になっちゃうので。


 書くスピードは遅いので、ゆっくりとお待ちください。良かったら他の作品も読んでいただけると嬉しいです。自分の中では面白いと思っているんです。単純なお笑いシリーズは短編なんでサクッと読めると思います。作品の中には、クスッってするものもあるかも知れません。


 多くのブックマーク、評価ありがとうございます。それと皆様からのコメント非常に励みになります。同じようなコメントでも良いので、一言貰えると救われる気がします。

 アップするたびに多くのブックマークが減っていきます。そんななか、ブックマークや評価、コメントを頂けると物凄く励みになります。こうやって続きが書けるのは皆さんのお陰です。ありがとうございます。


これからもよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 病気で入院している友人が居て、何回も見舞いに行っています。しかも、鑑定のスキルを持っているのに今まで鑑定しなかったって、人間としてどうなの?
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