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異世界転生しそこなったけど、スキルは貰えたので現実世界で楽に生きたい  作者: ぐわじん
芸能人、歌手を目指す

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2-13 中村さん3

 2019年2月17日、公開分こここから。

 中村さんからの連絡が無かったらエマと一線を越えてたと思う、その件については本当に感謝だよな。手を出すなら真剣に考えた上で出すべきであって、欲望だけで出すなんて駄目だ。

 ただ中村さんには感謝をしているけど、関係の清算というか、決着をつけるべきだと思っている。今まで都合の良い女みたいな感じで扱ってしまった。これは良くないちゃんと謝るんだ。


 という事で、また横浜駅で待ち合わせをして例の居酒屋に向かう。付き合ってもないのに謝罪して別れ話って、ちょっと何を言っているか分からないかも知れないけど、とにかく平謝りするしかない。



「一郎様の方から誘ってくれるなんて凄く嬉しいです」

 お店に着き、注文も終わり、おしぼりで再度手を拭きながら待ち合わせた時と同じ言葉を伝えてくる。はあ、言い出すハードルが更に上がった。でも言わないと、こんな不誠実な対応を何時までも続けるわけにはいかない。


「あの最近バ〇サンしていないじゃないですか、遠慮せずいつでも好きな時にしていただいて良いんですよ。今日この後でも…」

 恥じらいつつ、でも笑って、あー笑顔がまぶしい。


「ごめん。実は今日謝りに来たんだ。申し訳ない」

 テーブルに両手をついて、頭をテーブルにこすり付けるくらい深く下げる。


「え? 何で、何に謝っているんですか?」


「今までの中村さんに対する態度、いや行為についてです。本当に申し訳ありませんでした」

 頭を下げた状態で謝り続ける。戸が開いて(ナマビール)とお通しを置いて店員さんは出て行き、戸が閉まっても頭は下げっぱなしだ。


「意味が分かりません。一郎様が謝らなきゃいけないような事なんて無かったと思うんですけど、ちゃんと説明してください」

 そう言って、私の横まで来て、下げた頭を体ごと上に向かせようとしてきた(物理)。姿勢を元に戻して中村さんに視線を合わせる。ただこの位置だと謝りにくいのでまた対面に座って貰った。


「実は中村さんにマゾを教えるつもりなんて最初からなかったんです」


「ええ? いやちゃんと教えてくれているじゃないですか。恥ずかしい思いだってしたし、今だって手を出さないプレイ中、じらしプレイ中なんですよね? 数カ月に渡るような超絶じらしプレイなんですよね?」


「…違います。自分がしたい事だけして、中村さんの気持ちに応えるための事なんて何一つしているつもりは無いんです。自分の欲望だけを満たすためにしていたんです」

 ガラガラと戸が開いて料理を置いて店員は出て行く。でも店員などには目もくれず、視線は中村さんを見つめたままだ。中村さんは来た店員さんに対して、恥じらいつつ、何かを考えている様だ。


「でも欲望のためだけにしているとの事ですが、全然私に手を出してこないじゃないですか。一体一郎様にどのようなメリットが有ったと言うのですか?

 部屋を掃除して洗濯物をたたんで食器を洗ってバ〇サンして、バ〇サンして部屋を掃除して、バ〇サンして部屋を掃除しただけですよね? 普通に考えたら一方的な利益供与だと思うのですが」


「はい。理解して貰えないかも知れませんが、ただただ、バ〇サンをしたかったんです」

 ガラガラと戸が開いて料理を置いてまた店員が出て行った。


「ごめんなさい、全然理解出来ないです。一体それのどこに一郎様の欲望に繋がるのか分かりません」

 LVUPするためにバ〇サンをしていたと言って納得するだろうか? しないよね。多分馬鹿にされたとか、真面目に話していないと思うだろう。だから嘘をつく、つくしか無いんだ。


「中村さんはマゾなんですよね? つまり、痛い目にあったり、恥ずかしい目にあったりすると興奮したり、嬉しいんですよね? でもそれは一般の人には理解が出来ない事なんです。普通はそういう目に遭いたくないんです」


「はい、それは分かります…」


「私の場合は、マゾではなくバ〇サンなんです。バ〇サンする事でその興奮を得るんです」


「「えええ?」」

 戸が開いて店員が料理を置こうとして、中村さんと同様に戸惑っていた。しかし、再起動して料理を置いて出て行く。


「ちょっと待って下さい。理解出来なくて。失礼します」

 中村さんは(なまビール)を一気に流し込んでいる、そしてぷはーと息を吐いた。


「…ちょっと理解出来ませんが、バ〇サンの件はちょっと置いておいて、でもそれはそれ、これはこれとして、今後私に対するマゾの教えはどうなるのですか?」


「ごめんなさい。私にはマゾが何たるかを教える事は出来そうに無いです」


「そんな事は無いです! 一郎様はマゾの天才です。まさにマゾ中のマゾ、マゾキングです! そして私に色々酷いことをしてくれたじゃ無いですか。手を出して欲しいのに何カ月もお預けを喰らわせるなんて、普通の人には出来ないですよ。期待させるだけどんどんさせて一向に手を出さないとか本当に酷いです」

 戸が開いて店員が料理を置いた後、生を追加注文する中村さん。


「一郎様の行動原理は別にして、私にマゾ道とはなんぞやをレクチャーしてくれたのは紛れもない事実です」

 戸が開いて生を置いて店員が下がる。

 私は大分適当な教えで誤魔化したんだけど、大半はポジティブマゾの能力、中村さんの持って生まれたスキルが有効に機能していると思うけどなぁ。


「バ〇サンが目的だったのかも知れませんが、私にマゾを教えてくれたのは間違いなく一郎様なのです。仮に一郎様がマゾでなかったとしても、間違いなくマゾの指導者、いやマゾの伝道師、いやマゾ教の始祖と言っても過言ではないと思います」

 相当過言だと思います。戸が開いて数人の店員が私を蔑んだ目で見ている。いやいやいやいや違うんです、そうじゃないんです。そして一人の店員だけが室内に入ってビールを置いた。

 こっこれはエクストラコールド! ちょっとお高くて美味しいビール、見ただけで他のビールとは違う事が分かる。グラスが違うからね。一言でいえばキンキンに冷えたビールだ。でもこのビールは注文していないはず。


「あの追加のエクストラコールドは注文していないと思うんですけど」


「お店からのサービスです。どうぞ。ああそれとこの部屋多少汚しても構わないので、例えばそのビールが全部そのままこぼれたとしても全然良いので、遠慮せずにどうぞ。何かお困りの際には一言叫んでください。直ぐに飛んできますので、では失礼します」

 中村さんにだけ話すような感じで、部屋を出て戸を閉める際、店員さん達に滅茶苦茶睨まれたんですけど。それ、私にビールぶっかけろって言ってますよね。完全に誤解です、もうこの店に来れない。


「一郎様! 本当にバ〇サンで興奮するんですか? (ジィーーーーーーー)嘘ですね。分かります嘘です」

 なっ何故だ! 何故嘘だと分かるんだ! ちょっと落ち着こう、あれ生を持つ手が震えて上手く飲めない。


「一郎様、仮にマゾの教えを私にしていなかったとしましょう。でも、手を出しても良かったはずです。だって、やっちゃって良いと何度も伝えているのに、誤解なんか生まれない位何度も伝えているのに、頑なに断っていました。

 私を騙して、やるだけやって、捨てるという事も出来た筈なのに、それをしなかったじゃ無いですか。少なくても私に対して酷い目を合わせたくなかった。そういう事ですよね」


「はい、やるだけやって捨てるとか、そういうのは良くないと思っていました。確かに中村さんの事を騙しましたが、肉体関係を迫ったりするのは人間として良くないと思い、色々と指導と偽って避けていました」

 はぁーと深い溜め息をついて生を飲む中村さん。


「いえ、実は薄々は感じていたんです。これほど言っても手を出さないとか…。もちろん私に魅力がないというのも有ると思いますが。いえ良いんです、分かってますから。いえだから良いんです。そこは置いておいて、ちょっと聞いて下さい。

 手を出さないという事は脈が無いというか、きっと私をそのような対象と考えてなかったという事だと。やっぱり男の人の方が好きなんですよね?」


「ちげーよ! じゃなかった違います! なっ何でそんな…」


「私知っているんです、エッチな薄い本の中にBL本が二冊入っていたことも。きっと他の本がダミーで、BLが主だったんですよね。いえ良いんです。分かってます、分かってますから。私も特殊な性癖ですから、誰にも言いませんから、秘密は守ります」


「違うんです、あれは叔母さんが勝手に私の部屋から持ってきただけで決して…」


「やっぱり! ご自身の持ち物だったんですよね。大丈夫です秘密にするので」


「(うごおっぉおおお)」

 声にも成らないような悶絶をしつつ、頭を抱えて、体もクネクネと悶える。


「うふふふ。良いですね良いですね。その困った情けない表情、実に良いです。凄くいじめがいがあります。はっまっまさか、そんな…、もしかして私サドも好き? という事は両方足したらゼロですよね?」


「ならねーよ! 足したら変態度が増すだけだよ!」


「ああーぞくぞくする。もっと、もっと責めて罵って下さい。さあ」


「めんどくせー!!」


「面倒くさいって何ですか!? 私に謝罪しに来たのでは無いのですか! 本当に謝る気があるんですか! 何カ月も焦らしプレイをさせられた人の気持ちが貴方に分かるんですか?」


「あっいやっすっすみません。そうではなくてですね、本当にごめんなさい。ちょっと、あのごめんなさい」

 急に怒り出した中村さんに慌ててお詫びする。悪いと思っているんです、ただ面倒くさいと思っちゃっただけなんです。でも疑問に思う。


「でも酷い目にあいたかったんですよね? 結果オーライ的な事になったりしませんか? それでチャラとか、なんちゃって」


「…はっ、ありかも!」


「ありなのかよ!」

 その後中村さんの許しを得る事が出来た。でもこっちの思っている事がバレてしまうのはちょっと問題有かも? ちょっと考えた方が良いかもな。

 料理とビールはおいしくスタッフじゃなくて、二人が美味しくいただきました。肉体労働ですから中村さんよく食べるみたいです。少量の料理を多数食べるんです。

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