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れいんぼう でいず  作者: 雪月風霞
プロローグ
5/6

さんぽ

大変長らくお久しぶりです。

 春の午後は暖かい。お陰で歩いてるのに眠くなる。今すぐ家に帰って天使様抱き枕にして寝たいところだが、既に家を出て十分は歩いている。今更帰るのもなんだかな。


「忠んとこは……駄目だろうな、今頃ヨロシクやってるだろ」


 あのバカップルは時も場所も考えず滅茶苦茶イチャつくからな、家で色々ヤってんだろ。お熱いこった。




「やっぱ散歩に出たのは失敗だったな……」


 道中にある桜舞い散る神社のベンチに腰掛けながらぼやく。そういやこの神社、神主やら巫女やらを見かけた記憶がない。所謂廃神社というやつなのだろうか。その割には定期的に誰かが掃除してるかの如く綺麗だし、夏頃になると誰かが手入れでもしていたかのように境内裏で百合の花が咲き乱れる。暇な奴がボランティアでやってるのだろうか。どうでもいいが。


「……」


 ぼんやりと桜の木を見上げる。綺麗だ。天使様にも見せてやりたいがあいつは日中出歩けないからな……。せめて写真でも撮ってやるか……。


「……スマフォ家に忘れた」


 どうやら充電器を差してそのままにしてしまったらしい。阿呆かオレは、携帯電話の意味がねぇ。


「はぁ……」


 深々とため息をつきベンチに寝転がる。なんだかこのまま眠れてしまいそうだ。春の陽気とは恐ろしいものである。


「……寝よ」


 起き続けてもやることはないので陽気に身を任せ意識を手放す。目が覚めたら何時になってるだろう。

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