誰????
・・・・・・「ねぇ兄ちゃん、私ってお馬鹿なのかなぁ。また、お父さん怒らせちゃった」
そう幼かった頃の俺に問い掛ける少女。
まただ。またあの子との記憶だ
「お馬鹿?何でそうなるの?〇〇はお馬鹿じゃないよ?ほら、だってこんなに絵がうまいよ!」
絵?何のことだろうか。
そう思い俺は女の子のものと思わしき白い机の上を見つけ、近付いてみる。
するとそこには〝良い子のお絵かき帳〟と書かれた分厚い冊子が置かれていた
案の定今の『俺』は居ない、、と言うか少女達には見えて居ない様なので構わずその冊子を手にし、まじまじと見つめる。
一頁ずつ捲って見ると、あの女の子が描いたであろう絵が何個かあった。
その中のうちの一つを見てみるとその絵はとても五歳児らしき女の子が描いたようには見えない程綺麗に蝶が描かれており、本来の目的を忘れかけそうにもなった。
駄目だ。
心の中で何処か突っかかっている様な感覚に襲われるのだが、少しも思い出せずに居る自分が居た。
ごめんな、、〝キミ〟の事を思い出すにはまだ時間が掛かりそうだ・・・
そう届く筈の無い事を口にすると、女の子がこちらを見て笑顔になった気がした____。