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6話 お買い物は続く

「「本当にありがとうございました!」」

「分からなくなったら聞きに来ます」

「俺も、剣の稽古とかして欲しいです!」

「おう、いつでも来いよ!待ってるからな!またな!」



 そう言っておれたちは武器屋を後にした。ほんと、ラインさんいい人だったなぁ。今度なにかお礼しなきゃね。

 さてさて、お次はどこに行こうか。



「ゆきと、次どこ行く?服屋?それとも食材探しに行く?」

「あー、うーん、じゃあ、服屋いこうぜ。変えはやっぱり欲しいしさ」

「そうだね。じゃ、服屋探そっか」


 歩くこと数分。前方にそれらしきお店が見えた。


 カランカランッ


「いらっしゃい!」

「こんにちは、えっと、動きやすい服探してるんですけど」

「その辺のやつは冒険者に人気だよ」

「そうなんですね。ありがとうございます」


 さて、どんな洋服があるのかな。

 見たところ、色があんまり無いみたい。あれか、染色技術が発達してないのかな?


「ゆきとゆきと、これどう?」

「お、いいんじゃない?俺もそれ欲しい。あ、そうだ、これどうよ?」

「あ、それもいいねー。それおれも欲しい」

「じゃあそれとこれ、あとこれ買ってこうぜ。多分お金足りるよな?」

「うん、足りるよ。よろしくー」


 うーん、服ってこの世界だと結構高いね。あんまりたくさん買えない。

 まぁ変えが手に入ったからいいか。


「時雨、買ってきたぞ。次いこう、次!次は食材な!あと宿探し!」

「わかったわかった。行こうか」




 そんなこんなで今は市場にいるよ。

 いろんなお店があって楽しい…おれ、買い物とか結構好きなんだよね。前の世界?でもよく雪斗に付き合ってもらってたしね。


 そんなことより、食材探しだね。

 ……どれどれ、見た目は地球にあったのとあまり変わんないな。味も同じだといいな……。さて、


「ゆきと、なにが食べたい?希望ある?できれば簡単に作れるやつね」

「んー、そうだなぁ、簡単そうなやつな。とりあえず丼系がいいな。がっつりと」

「りょーかい。んー……なにがあるかな」



 そう、なにせこの世界のキッチン事情をなにも知らないから調理器具も何があるかわからない。調味料も怪しいな……


 お、肉屋だ。どんな肉があるのかな?

 ……ふむふむ、ホーンラビットとオークの肉がお手頃価格ですねー。雑魚系の魔物ってことか。

 いろんな小説とかで出てくるオーク肉は豚っぽいって言うし、それを信じてそっちにしてみよう。今日は簡単に豚丼だな。


「すみません、オークの肉ください」

「はいよ、どのくらいだ?」

「んー、250gくらいでお願いします」

「はいよ、どうぞ。まいどあり!」


 よし、あとは野菜かな。

 ……お、あれ野菜屋さんじゃない?見たことないような野菜もあるな。ここはとりあえずこのキャベツっぽい奴を。


「おじさん、これ1個ください。」

「お、キャベットだね?まいど!」


 ふーん、キャベットって言うのか。名前まで似てるなー。わかりやすくていいけど。

 あ、ていうか米。ないじゃん。探さなきゃ。


「ゆきと、お米どっかで見たりした?」

「いや、見てないけど…んーと……あ、あそこのお店にあるやつ、そうじゃねえか?」

「え、どこ?……あー、あそこか、良く見えたね。とりあえず行こう」


 ……で、ありました、お米らしきもの。よかったー。でもなんでお米あるんだろう。昔にもおれたちみたいに召喚された人がいたのかな?


「おばさん、これカップ5杯分ください。」

「はい、まいどあり。」


 あとは調味料だけ。宿を探しながら歩いてたらそれらしきお店を見つけた。……めっちゃ高いな。ぼったくりかと思うほどに高い。貴重なんだろうなぁ。

 とりあえず塩を少しだけ買っておいた。


 てなわけで無事食材が揃いました。次は宿探しだね。ていうか食材地味に高いからお金にあんまり余裕が無いかも知れない。安めの宿がいいなぁ。

 ギルドで聞いとけばよかった。


「ねぇゆきと、今日どこに泊まろうか?」

「そういえばギルド出る前にいい安めの宿ないかって聞いといたんだよね、俺。偉いっしょ?」


 雪斗がドヤ顔しながら言ってきた。まぁ、ありがたいけどさ。


「あぁ、そうですねえらいですねー。で、どこ?」

「あ、ひでえ。今めっちゃ棒読みだったぞ。……確かあそこの角曲がってすぐだな。名前はひぐらし亭」


 今日はそこに決定だね!

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