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3話 異世界!


 ……草と土の匂いがする。

 おれはゆっくりと目を開けた。するとそこは、見晴らしのいい草原だった。なだらかな坂になっていて、その坂の下のあたりに街っぽいのが見える。反対側には森が見えるな。


 少し離れたところに雪斗がいるのが見える。


「おーい、ゆきとー」


 ……起きる気配がない。今度は体を揺さぶってみる。


「ゆーきーとー、おーきーろー!」

「んー……あ、しぐれ、おはよ…」


 ようやく雪斗が目を覚ました。雪斗は若干朝が弱い。


「もー、おはよ、じゃないってば!早くおきて!」

「わかったわかった………うわっ、ここどこだよ?!」

「遅いよ?!」

「わりーわりーw んでここどこよ?」

「多分、異世界アリスワールドだよ」

「おぉー、ついに!俺らも!異世界転生?召喚?ってやつ?」


 やっぱ興奮するよね。朝の弱い雪斗もすぐ目が覚めてる。「異世界」 の こうか は ばつぐんだ!


「だと思う」

「じゃあさ、とりあえずあそこに見えてる町に行こうぜ。あれが多分アリスさんが言ってた町だろ?んで、テンプレ通りなら冒険者ギルドがあるはずだ!」

「テンプレって…まぁそうだけどさ。ある気がするよね。なんとなく。冒険者はいるって言ってたし」

「だよなー。てかもしかしてここ魔物が出るエリアじゃねぇの…?」


 確かに。


「確かに、そのうち出るかも。じゃあ、早く行こ?」

「待って、その前にさ、もしかしてこの世界、ステータスあんじゃん?確認したい」

「ん、じゃあおれもやる」

「どーやんだろな。やっぱあれか?テンプレ通りに、あれ(・・)唱えればいいのか?」

「やってみよう……行くよ?」

「「ステータスオープン」」


 ピロンッ

 電子的な音とともに目の前にウィンドウみたいなのが出て来た。


 「「おおっ!」」


 ほんとにステータスが出てきた。

 俺はこんな感じ…


____________________


シグレ

《人間》

Lv. 1


魔力 500/500

攻撃力 250

防御力 400

俊敏性 350


【スキル】

自動回復 Lv.1 詠唱速度UP Lv.1 料理 Lv.3 女神の加護 言語理解

〈鑑定〉Lv.1 〈クリエイト〉Lv.1 〈マジックボックス〉


____________________


 スキル 料理って…前の世界でよく料理してたからかなぁ?ほかのスキルも便利そう。よかった。でもこのステータス、高いのか普通なのか、よく分かんないな…女神の加護ってなんの効果があるんだろ、あとで確認しなきゃね。

 雪斗はどうだろ。


「ゆきと、そっちはステータスどんなんだった?」

「見た方が早いだろ。見えるか?」

「今は見えない。あ、鑑定使えばいいのか?『鑑定』」


 すると目の前に雪斗のステータスがぱっと現れた。


____________________


ユキト

《人間》

Lv.1


魔力 250/250

攻撃力 500

防御力 450

俊敏性 450


【スキル】

剣術 Lv.2 自動回復 Lv.1 体術 Lv.2 女神の加護 言語理解

〈サーチ〉Lv.1 〈ブースト〉Lv.1 〈マジックボックス〉


____________________


 すごい…のかな?おれのと比べてみると、おれは魔法系、雪斗は物理系が得意らしい。役割分担がしやすくていいね。


「なー、時雨、おまえのステータスどうだったの?見たいけど俺鑑定持ってないし」

「うー、言うのめんどくさい…。ざっくり言うと、だいたいゆきとと同じ感じだよ。ちょこちょこ数字違うけどかけ離れてはないかな。あと、おれの方が魔法系得意っぽい」

「なるほどなー。わかりやすくていいな」

「てゆーかこの世界のお金どうなってるんだろう…?」

「んー……多少持ってるっぽいぞ。マジックボックスの中に硬貨が何枚か入ってる」

「なるほど。じゃ、ステータスの確認も終わったし、そろそろ町に行こう」


 そんなわけで町の前まで来ました。周りにぐるーっとかなり背の高い柵っていうか壁みたいなのがある。あ、正面に門がある。門番らしき人がいるのも見えるな。


「ターツの町へようこそ」

「すみません。俺たち、この町に入りたいんですけど。」

「はい、入町料はひとりにつき1000G(ゴル)です。…にしても、どこからいらしたんです?」

「えっと、まぁ、田舎のほうからですよ。……2人分で2000Gですね。これで足りますか?」


 そう言っておれは銀色の硬貨を2枚出す。なんかマジックボックスには金と銀と銅の3種類の硬貨が数枚ずつ入ってた。適当に出したけど、合ってるかな?


「それはそれは。お疲れ様です。……えぇ、大丈夫です。」


 よかった、合ってました。

 と、雪斗が、


「あの、この町に冒険者ギルド?ってありますか?」

「おや、もしかしてあなた達は冒険者になりに来たのですか?えぇ、ありますよ。門をくぐってしばらくまっすぐ行くと右手に大きな建物が見えるはずです。それが冒険者ギルドですよ。見ればきっとすぐわかります。なにもない町ですが、どうぞ楽しんでってください」

「「ありがとうございます」」


 こうしておれたちは町に入った。

 次は冒険者ギルドに行くぜ。

マイペースに行く。


ちなみにこの世界の通貨はG(ゴル)です。さっき決めました。←

硬貨は高価なものから順に

白金貨→大金貨→金貨→銀貨→銅貨

の予定です。

日本円換算は決めてません☆←←

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