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俺の店で出す雑貨類は、持ち込みや、行商人から買い付けている。


その行商人は実は隣国の人間で、俺と同じスパイである。


定期的にお互い情報交換をしているが、平和なので世間話に近い。


数10年来の付き合いなので、お互い個人的な会話もしている。


行商人の名前は、グワン。偽名だ。本名はハーランドという。結婚していて、妻と可愛い子供がいることを毎度自慢してくる。


「そっちはどうだい?」


「変わりない。平和だ」


「違うよ。恋人でも出来たのかと言ってんだよ」


「出来るわけないだろ。獣人の国だぞ、ここは」


「だよな。出来るわけないよな。うん。うん」


腕を組んで安心したように、ハーランドは何度も頷いた。


なんなんだよ、一体?






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