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俺は内心の動揺を隠して、奥さんに訊いた。
「その情報はどこから聞いたんですか?」
ガセネタだといいがという俺の希望は、
「お客さんが言っていたんだよ。警備団に所属しているお客さんが顔を青くして」
粉々に砕け散った。
俺は宿屋を飛び出した。
行商人に連絡を取ろうと、雑貨屋で飼っていた伝書鳩を飛ばした。
鳩が戻ってくるのを待っていると、雑貨屋に竜族がやってきた。
しまった。鍵を掛け忘れた。
俺は竜族に言った。
「すいません。今日はもう閉店してるんですよ。また明日お越し下さい」
「その様子では、もう知っているな。人間と戦争になるかもしれないということを」
「ええ。一体何故そんなことに?」
俺の顔色も悪いのだろう。すぐに竜族に見抜かれた。それならばと俺は隠すことなく素直に尋ねた。
「詳しい事情は私にも分からない。ただその噂が広がりつつある」
「そうですか」
「お前はどうするのだ?戦争になったら人間の国に帰るのか?」
え!?




