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遥か先に視る想い  作者: 埋木花咲
第2章 後に続く者
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Aldebaran

読み方:アルデバラン

意味:後に続く者

 ヒカルは目を伏せて言った。

「パトリックの精神力なら、きっと彼女の手を握り愛を囁くこともできるさ」

 そういった彼女をアキラが鼻で笑う。愛なんて語っちゃってどうしたの、とでも言いたげな顔をしている。私に愛は似合わないな、とヒカルは自嘲した。

「ヒカルの言うことも最もかもしれないな」

 ミキトが笑いながら言った。その顔には少し疲れが出ている。よく寝れていないのだろうか?チハルが心配そうに見ていた。

「ミキちゃん、寝れてないの?」

 ヒカルが思っていたことをチハルが代弁したかのように聞いた。ミキトは笑って、少しねと言った。少し寝られているのか、少しも寝られていないのか。どちらにしろ、ミキトの体調の悪さは明かだった。

「今日は1日しっかり休もうぜ」

 アキラが立ち上がりながら言う。コップの中にはまだ並々とコーヒーが入っていた。チハルの飲まないの、と言う問いに、口の動きだけで「苦い」と告げている。

 ヒカルも立ち上がり「そうするか」と言った。ミキトは座ったまま目を閉じている。それをチハルがじっと見つめていた。

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