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遥か先に視る想い  作者: 埋木花咲
第2章 後に続く者
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Canopus

読み方:カノープス

意味:案内人

 真っ暗な部屋の中、私は立ち尽くしていた。異臭が鼻をつく。鉄のような、生ゴミのような、そんな臭い。

「ついに……ついにやったわね!ヒカル!」

 そんな風に彼女が嬉しそうに言った。何が嬉しいのかわからない。こんな臭いの中、機嫌良さげにいられる彼女が不思議でなからなかった。訝しげに彼女を見ようとするが、暗がりのせいでなにも見えなかった。とりあえずこんな空間にいたら気が変になりそうで、外に出るための道を探す。空間をまさぐっていると、指先が何かぬるっとしたものに触れた。叫びながらあてもなく走る。襖が閉じられていることに気づき思い切り開け、振り返った。、

 そして絶句する。

 指先に触れたのは壁に張り付いた肉片だった。部屋の中には2つの……恐らく、2人の人間だったものが無惨にも投げ捨てられていた。恐る恐る近づく。

その髪には母親に誕生日にあげた髪飾りがついていた。

 声にならない叫びをあげ私は走った。走って走って走ると、あの公園についていた。

 そこにはパトリックがいて「忘れよう」と言った。

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