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妄想おじさん。  作者: ノヴァマスター
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 いつもの場所を散歩しているとおじさんを見かけた。

 「おじさん」

 「いつぞやの」

 (名前はなんだったか)

 「暇なのか」

 「おじさんもね」

 ぺたりと隣に座った。もっていた木の枝を振ることはやめない。

 「ここで何してるの?」

 「妄想かな」

 「もーそー?」

 おじさんは目の前に見える島を指さした。

 「あの島な、夜になると灯台の光がチカチカってするんだよ。島の端っこにある灯台がチカチカって何かに見えないか?」

 「んー、かいじゅう?」

 「だな、俺もそう思う」

 「ふーん」

 「まぁそういうことだ」

 「それだけ?」

 「妄想の楽しいとこはそこからなんだ。例えばあそこの怪獣はなんて名前にする?」

 「ゴジラ」

 「そりゃかなり危ういな・・シマジラな」

 「シマジラ!」

 「シマジラは今何してると思う?」

 「眠ってる」

 「眠ってる、そうだ。なら夜は目がチカチカしてる」

 「街を襲わなきゃ!」

 「でも街は平和だろ?」

 「・・・なんで」

 「何かがいる」

 「何か・・ヒーロー!」

 「だな。夜くらい遠くの島からシマジラが来るとしたらヒーローはどこからくる?」

 街の方をちらりと見た。

 「街?」

 「じゃあこの街では毎日シマジラと街のヒーロー・・」

 「タカマン!」

 「誰だ・・まぁそのタカマンが戦ってるわけだ。どう?」

 「面白そう!作って!」

 「今までのはお前のアイデアだからなぁ。妄想楽しかったろ?」

 「それほどでも」

 「辛口な奴だなぁ」

 「じゃあもう帰るね」

 「はいよ」

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