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妄想おじさん。  作者: ノヴァマスター
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 灯台までの散歩道を歩いているといつも見るおじさんがいる。

 時々ぶらぶらしていたり座ったりしている。

 「おじさん何してるの?」

 「ん?いつもここら歩いてる子供か。今日はまたどしたんだ」

 「夏休みはこうやって散歩してるのが好きなの。おじさんいつもいるから」

 「そうだなぁ。おじさんは小説家(の卵)をしとるんだ。うんうん」

 「へぇー」

 ぺたりと横に座った。

 「・・・・」

 「小説家って何?」

 「あー、本を書いてる」

 「シャーロックホームズ?」

 「とかあとは・・・んー」

 (児童書って何があったかな)

 「・・まぁそんな感じだ。絵本より少し難しい本を書いてる」

 「おじさんの本見せて!」

 「まだ売ってないんだ」

 「へー」

 「じゃあ、今日はもう行くね」

 「おう」

 少年は手を振って帰って行った

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