第6話 口は災いのモト
8月25日
いつも通りに7時に起きたと思ったら、実は7時30分であって、慌てて支度をした。おかげで一応いつも通りに8時5分に学校に着いた。
汗だくだったけどね……
「朝からトレーニングしてんの?」
ふー朝からいきなりの壮大から嫌みかよ。とりあえず純希を叩いてストレス解消だ。
「痛っ、お前が殴る意味はねーだろうが。」
「いや、お前が悪い。」
「なんでや!!?」
……うん、明らかに悪いのは僕だよ。でもね、世の中は理不尽なことだらけなのさ。
「お前ら毎日が楽しそうでいいよな。」
あぁ……壮大に言われたらおしまいだな。でもここで感情的になったら子供だよな。うん、もう少し生き方を変えよう。
「お前には言われたくないわ。」
あっ子供がいた。純希は律儀にリアクションしてくれるからみんなによく弄られるんだよね。本人は気付いてないみたいだけど。
「お……はよ…う」
おぉ、ここでゾンビが出てきた。あれ?ゾンビって太陽の光浴びたら消えるんじゃ…… あっあれは吸血鬼か。
「池谷君、また余計なこと考えてたやろ。」
「うん、伊藤さんはゾンビか吸血鬼かって考えてた。」
「普通そういうことって素直に言うかな?」
「ごめんなさい。」
「よろしい。」
……あっ吸血鬼がゾンビ化したやつか。納得、納得。
「池谷く〜ん、口に出てるよ?」
………あらま。
「「口は災いのモト」」
壮大も純希も何故自分の机に戻っていくんだよ〜。見捨てるなぁ。 っていうか、えっ………
「伊藤さん、手に持っているのは何でございましょう。」
「明美からのお土産の木刀だよ。」
ちょ…ちょっ待ってよ
「池谷くん、痛いのは一瞬だから。」
「まっま待ってよ。話せば……」
「問答無用!!」
なんかコメディーになりつつあります(^-^;