第4話 放課後の出来事
放課後――
長いHRの後、僕はすぐに放送部の部室こと放送室に行くことにした。
「池谷君」
教室を出たとき、呼び止められる。伊藤 千尋だ。隣のクラスのちょっと大人しめの女の子だ。6月の中間考査がきっかけで仲良くなった子だ。ちなみにその隣の女の子が三井 明美で、壮大が好きな女の子だ。
「はい、これお土産。」と紙袋が渡される。
「おぉ〜ありがとう。どこ行ってきたの?」
「沖縄だよ。青い空、白い雲、碧い海が懐かしいよ。ここじゃ白いプリントが関の山だね。」
「あはは」
「池谷君はどこか行かなかったの?」
「どこも行ってないんよ〜 やから今から部活行ってくる。お土産ありがとうね。」
「あはは、ばいばい」
「ばいばい」
教室から部室まで20秒の間に紙袋を開けてみると、白熊のキーホルダーが入ってた。激しく沖縄じゃねぇ……
部室に入ると、浩樹以外は1ヶ月ぶりに会うので挨拶をする。
「ちわーす」
「おう おはよう」と時間感覚を狂わす発言をするのは西宮 礼司だ。ちなみにこいつは成績がとんでもなく悪い。
「いらっしゃいませ」と意味不明なことを言うのは一つ後輩の村野 孝。こいつは鉄道が好きらしい。特にレールが。
そして浩樹が
「おぅ。これじゃまったく実感わかねぇよな〜」と言う。
仕事もせずに文化祭まであと23日!!っていうカウントダウンのプログラムを作ったはいいけど、全然減らないから単位を秒にしたら、あと1987200秒と表示されたらしい。
それを見て
「だねぇ 全く分からん。」
と西宮が言うと、
「僕数字嫌いなんですよ。」
と村野も言う。
浩樹が僕のほうに視線を向けてきたので、顔をそむける。朝のお返しだ。ん?朝…?
やべぇ、シフト作ってねぇ。
「シフト出来た?」
……あぁ〜来ちゃったよ、爆弾。仕方ないから口から出まかせに
「こいつがここで、俺がここ来て、〜〜〜〜〜〜 ……でいいやろ」
「わかった。とりあえずExcelで打ち込め。」
ふ〜ごまかせたぞ。とりあえず今日はシフト表作ったら6時(部活終了)になるなぁ。しかたない、やるか。
すみません。少し間が空いてしまいました。
更新頑張ります。