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第2話 朝の休み時間

8月24日


学校の夏季後期補習が始まった。補習といっても後期補習になるとただの授業なのだが……


「よっ」


夏休み明けの宿題に追われているこの時期になんて楽しそうな声を出すのだろうか少し殺意を抱きながら振り向くと、中学から一緒の腐れ縁(?)の三島 浩樹がそこには立っていた。


ちなみこいつも放送部である。というか部長である。小説を書くのが趣味で、しかも恋愛物しか書けないという、僕にしてみれば変態の一種ではなかろうかという奴だが、成績はいい。


「お〜おはよ―」


まぁここまでは社交辞令だろう。


「ゆーじぃ、随分眠そうだな。ついにボケが始まって昼と夜の区別がつかなくなったか。」


これは社交辞令の域を超えた気がしたためとりあえず殴っておく。


「あははは んで文化祭の振り分けどうすんの? アナウンスのほうの動態表早めに頼むよ〜 特に当日のシフト早めによろしく。」

「今日は古典があるな。よし、放課後までにはやっとくよ。」と僕が言うとポカッ、案の定殴られた。


それから少し他愛のない話をして、浩樹は自分のクラスに帰っていった。


……あっ結局朝早く来たのに宿題やってない。

あいつあとで覚えてろよ。


それからやる気を無くした僕は文化祭のことを話していた友達の中嶋 純希と芦品 壮大の話(文化祭に何をするのか)にまぜてもらい、

「何もしたくない。当日もさっさと帰る。」

と言った純希の頭をみんなでどつきながら、やけに脚が長い担任が来るまで教卓で話していた。

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